いつもお世話になっているrunt guitars RUNT GUITARS後藤氏から珍しい1Pのクラロウォルナットバール材が入荷したとの連絡があったのがかれこれ1年前。何かスペシャルなギターをお願いしたくなりました。ウォルナットとなるとエキゾチックウッドが流行った80年代を感じる2ハムバッカーのテレキャスターしかありません。1枚板からの削り出しでオーダーする究極のカスタムなのでいろいろとわがままな要求を今回も実現してくれました。
1Pからの削り出しなのでトップとバックをどうするか、木目の位置など楽しいですね。クラロウォルナットはクルミの木の根の部分で独特な木目がありますが密度の違う部分が混ざり合ってるので加工も難しい個体のようです。見た目と違い軽~中の重量で取り回しがしやすいギターになりました。ウォルナットボディーとなるとオイルフィニッシュですがそこはウレタンのグロスフィニッシュ。ボディ形状はスタンダードのフェンダーテリースタイルでトップエッジがテレキャスターのRでバックエッジとトップエルボー部分がストラトのR、軽くバックコンター入り。ネックジョイント裏カットはセットネックの質感のruntguitarsオリジナルカットでボルトオン。ネックは1988年製PGM K.Nyuiブランドのストラトキャスターネックをリファインしネック裏のフィニッシュは80年代バレーアーツへのオマージュ。ペグはゴトーマグナムロック、ブリッジはヒップショット、ピックアップはEMG85のパッシブ版EMG H4Aの1ボリューム、1トグルスイッチ。ナットはGRAPHTECHのブラック、ジャックプレートはアルミ削り出しのruntguitarsオリジナル。ピックアップは本来別なものをセレクトしていましたが入荷待ちの為、H4Aを搭載しましたがこれでいい感じと馴染んできていたら9ヶ月かかって本命が入荷してしまいました。その件はまた別なときに。ゲージは最近お気に入りの0.08のアーニーエキストラスリンキー。
ミッドレンジ寄りかと思われていたクラロウォルナットですが意外とフラットでアッシュ的な味わい。クリーン、クランチOKですがEMGとのハイゲインなディストーションでも破綻しないところが力強い。リア、フロント、ミックスとどれもディープで噛みつくトーンはインストロックで延々弾きまくるのにマッチするソロ専用のギターになっています。今回は驚きのマグナムロックですね。なぜ今まで使わなかったのかが不思議な位の素晴らしいアイテム。ダブルボールエンドの弦が構造上最高なのですがその質感をレギュラーの弦で再現する世界のゴトーを言わしめるスーパーペグ。全部のギターをこれに変えたくなる程の銘品です。これとGRAPHTECHのナットやゴトーの俵型のストリングガイドでチューニングの狂いとはオサラバ状態になったのが感動。
ピックアップはダイレクトマウントですがそこはruntguitars後藤氏のこだわりのオリジナルマウント方法です。それに関しては新しいピックアップを搭載する巻きまで今しばらくお待ちください。
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