これからは細いケーブルしかない!と言っていたら後輩ベーシストから強烈なケーブルが送られてきました。噂に聞いていた電線自作マニアの聖地、オヤイデ電気のオリジナル3398SY。ジョージエルスが太く感じてしまう超スリムな外観。やわらかく癖がつきにくくていい感じです。パッチケーブルやヘッドフォンケーブルにジャストサイズですがしっかり3mあるのでギターからペダルボード専用で使ってみます。そしてこのプラグです。メイドインジャパンのキメの細かさを感じられる日の出光機製作所のソルダーレスプラグL111SLとS120SL。
頻繁に抜き差しするようなプラグではありませんがスイッチクラフトのジャックにタイトにジョイントします。日本人にしか作り出せない工芸品のような光沢と質感のプラグとしなやかな細いケーブルは何とも合います。しかし、これ以上細いとギターで使用する場合不都合が生まれるのかもしれませんが。
音は品のある澄み切った感じ。ミッドレンジが穏やかでキレイなトレブルがハイファイな印象です。ジョージエルスのようなミッドレンジのパワーがない分、一見するとゲインが低く感じますがそんなことはありません。トレブルからローまでフラットに出ているのでコードの鳴りがグラッシーに聞こえてきます。スリムな外観とトレブルにプレゼンスが程よく乗っかっているトーンにパッチケーブルとしての可能性を感じますがギターからの細さを自慢したい感じも有り。この高音よりのフラットさがストラト系にかなりフィットします。このトレブルはWEのブラックエナメルに似た感じがありフェンダー系はもちろんですが意外とハムバッカーに最高です。アタックの倍音が程よくピーク手前で一番鳴るところがブルースオジサンを虜にするかもしれません。また、DAWでPCダイレクトにこれまた力を発揮。もちろんこれには定番EMG。
直径3mmほどなのに導体がAWG20と太目。元々はオーディオ機器の内部配線材で作られたようですがこの薄いジャケットがトレブルにインパクトを与えてギターにいいのでしょう。素晴らしき日本製。色はブラック以外ホワイトもあるようです。レッドやブルーがあるとパッチにはよりいいのですが。オヤイデ様、期待しております。