製作したコンデンサーチェッカーのおかげで今までの言伝え、迷信、神話がことごとく崩れ去り何だか寂しくなってしまった今日この頃。特にビンテージコンデンサーは音よりルックスで勝負しなくてはならなくなった。
ルックスやイメージ勝負となるとレスポールのバンブルビーとフェンダーのセラミックという2大アイテムに絞られてしまう。最初からフェンダー自体工業製品的スタンスで楽器作りをしていたのでもちろんパーツはその時その時調達可能なメーカーで対応していた。50年代後半から70年代初期によく見られていたのがこの「CRL」と通称サークルDと呼ばれているこの「ダイレクトロン」の二つ。値はともに0.05でトレブリーなシングルコイルをどっしりとコモらせることができる。ペーパーフィルムコンデンサー程アタリハズレも無く薄いのでサーキットポケットのクリアランスにも問題が起きない一石二鳥のすぐれもの。このダイレクトロンという会社の詳細が今一つ解らないのも謎でいい。
0.05だと多少ゲインが落ちるくらいまでコモるが当時のシルバーパネル・フェンダーアンプのトレブルを制御するにはこのくらいのほうがマッチングが良かったのか。そう思うと50年代は0.1でフロントPUでベースの代わりまでカバーする用途、60年代は0.05でサーフミュージック、70年代は0.022でオーバードライブ全開というそれぞれの流行り、機材によってパーツもセレクトされていったのがよく理解できる。
眺めているとヘンドリックス、ラージヘッド、米軍のイメージが・・・。
0.05,0.022,0.01とためしてみて、割と0.01が何にでも合う気がしました 最近米軍払い下げの60年代ものCRLがオークションに出回るのをみて 書き込ませていただきました
ありがとうございます。
古いコンデンサーは値と音質は一致しないことがありますよね。
ルックスとトーンで好みを探るしかありません。でも古くて大きいビンテージセラミックはそれだけでロックな感じで最高ですよね。
またよろしくお願いいたします。