Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

マルチパーカッション

2017-07-28 10:39:51 | DRUMS

最近の個人的話題はドラムレスでどうしたらファンクが出来るかというテーマ。バンドのドラマーが長期不在になるのでその間、自らリズム楽器担当に。ドラムが無くなるとどうしてもアンプラグドなアレンジになってしまいますがサルサはパーカッションだけで実に熱い演奏を展開します。しかし、急にラテン人にはなれません。現在、バンドにはコンガ奏者がいるのでボンゴとコンガ、その他パーカッションでどこまでグルーブ出来るかの考察です。普段ドラムやクリックに合わせる癖がついているので生身のリズムを見直す機会にもなり楽器やアクセサリーなどを新しくそろえる楽しみもあります。

まずはKジルジャンの10インチスプラッシュ。この口径で薄いタイプはチャイナ風なサウンドが多いのですがこのKジルジャンは手で叩いてもしっかりとダークなクラッシュの音が出ます。キャラクターの違うシンバルをもう1枚欲しくなるところですが。

新しいボンゴはチューニングをマメにしないとヘッドが安定しません。付属の純正レンチもいいのですが回す角度を間違えるとボルトの角を丸くしてしまったり、せっかくの金メッキを剥がしてしまったりするので安定したボックスレンチの導入です。厄介なことにこのLPボンゴのボルトが1/2インチで簡単にホームセンターにそのソケットの在庫がありません。元々使用していたオールパーツの1/2インチレンチは大きくガサばるのでボンゴ専用レンチにと入手したのが海外のモータースポーツで定番のKO-KEN・山下工業研究所のディープタイプのソケットレンチ。ボンゴのチューニングにはオーバースペックもいいところですが楽器のメンテナンスツールは安心できるものでないと逆にパーツの破損につながります。ギターやアンプにもこの1/2インチのナットはかなり使われているので使用頻度も多いですからね。

最近はカホンがアコースティック楽器に合わせる楽器として定番になりました。叩けばすんなりと音が出てハードルの低い手軽なスタンスがスタンダードに。カホンだけじゃ物足りないということで様々なアクセサリーパーカッションがメジャーになり入手もしやすくなりました。本来はスペインの強烈なリズムの打楽器ですがメジャーになることはいいことです。パーカッションなんて本格派のラテンバンドか学校教材でしか登場しなかったですから。そんなパーカッションを複数組み合わせドラムのようなリズムアプローチをするのがマルチパーカッション。これもまた奥深い世界です。


Gretsch Chrome Over Brass

2009-06-23 16:56:42 | DRUMS

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バンドのドラマーK氏が長年探し続けた名器「Gretsch」の60年代ブラススネア。到着後すぐ写真を送ってくれたのがこのショット。音を聞かなくても独特のオーラを感じる。40年以上前のものとしては抜群のコンディションでパーツもフルオリジナル。通常ならシェルのセンターにラインがあるのだがこれは無い。シリアルも4千番台と60年代最初期のレアな代物だ。

金属ほどオールドのレプリカ製作が難しいものはない。ウッドなら経年変化を意図的に作りだすことは可能だが、メタルで当時と同じ合金でつくるのは不可能だ。だからビンテージメタルスネアには価値があるのである。

叩き込むのはもちろんだが眺めながら一杯やってもオツなスネアが「Gretsch」


ラジオキング

2008-11-18 16:50:27 | DRUMS

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かれこれ20年近く一緒にやっているドラマーK氏がここぞというときに持ってくるスペシャル。1950年代製スリンガーランド社ラジオキング。深いブラックオイスターとブラスのバックル。メイプル単板スネアの代名詞。このスネアが登場するとバンドサウンドのミッドレンジが爆発する頼りになるヤツ。

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シェルの内面には薄いメイプルシェルをレインフォースメントで補強しラッカーでコーティングされている。ハードウェアを留めているネジももちろんマイナスだ。

市販されているどんなスネアもノーミュート・ハイピッチチューニングで叩けばいや顔でも鳴る。そこにミュートパットを当てた途端、打楽器か座布団かに別れるのである。このラジオキングはミュートした途端音楽的に鳴り始めブラシでなぞった瞬間ヤラれる。鳴るスネアとはそういうものかもしれないが以外に何年もコンディションが全く変わらないタフなのもビンテージスネアの条件。

リハーサルのスタジオワークでは必ずテープを回すがこのスネアほどマスタリング時にどんなコンプにでも堪えれるスネアは無い。これほど主張するトーンを持っているスネアも珍しいが50年代に作られた楽器はギターもベースもみんな同じテンションいうことに驚いてしまう。

「ラジオキング」とは何てカッコいいネーミングだろう。