PRSバーニーマースデン・シグネイチャーに仕込むために入手したPRS・SC245トレブル(ブリッジ)、250ベース(フロント)ピックアップ。少し前にもドラゴンⅡPUも仕入れましたがオリジナルに搭載の韓国製G&BのSE245があまりにもいいのでチューンナップを躊躇しています。G&B、SE245はフロントが直流抵抗9k、リアが12kと程よくファットで考えられた値です。リアPUも出力が大きいのを感じさせないクランチな質感はドラゴンⅡをソフトにしたニュアンス。ハムバッカーのリアルなビンテージサウンドを追い求めるなら直流抵抗を8kあたりが狙いどころですが実用的なのはリアピックアップは10k以上に設定したいところ。しかし、数値はあくまで目安にすぎません。
PRSのピックアップは全般にファットでクリアというデザイン上のコンセプトがあるのでトーンのイメージが湧きやすいですね。ハムバッカーはレスポールのように4kgあたりの重量あるギターだと一番おいしいローミッドレンジを放出します。同じマホガニーのボディ材を使っていても3kg前半の重量なら鳴り方はミッドより上に重心が来るようになります。ストラトやテレキャスターにハムバッカーを載せた感じですね。しかし、このハムバッカーの論法はシングルコイルに当てはまらないのが複雑になる原因です。シングルコイルはボディ材がライトウエイトになるほど鳴り方が派手になっていきます。しかし、シングルコイルの場合はクリーントーンとディストーションではまた感じ方が変化していきます。このあたりのピックアップとボディやネック材質、重量関係のお話の正解はあってないようなものです。数値で表されていても聴感上は真逆だったり、手巻きの個人工房製か大手メーカー製と様々。それぞれ判断する自分流な尺度とギターやアンプ、エフェクトの環境や基準にするトーンを踏まえると多様な意見が出てきて当然ですがそこがエレクトリックギターのネタが尽きないところです。
悩んだらEMGなんですけどね。