世界のヤマハがエレクトリックギターを発売して50年目を記念して2016年にリリースされたREVSTAR。ヤマハ往年のデザインを継承していますが全く新しく作り上げた代物。非対称のダブルカッタウェイと2ハムバッカー、マホガニーバックにメイプルトップとなるとヤマハSGと同じレスポールのイメージが根底に感じられます。薄めのボディ、ライトなコンター加工、肉厚なネックグリップと非常に弾きやすくバランスもいい。弾き心地に全く癖がなく物足りなさを感じられそうですがビンテージのニュアンスもありモダンさもある抜かりのないデザイン。既存のビンテージモデルの焼き直しや突飛なモダンさを追い求めてないですが妙に納得してしまうギターに仕上がっているところが流石の楽器作りの伝統があるヤマハです。
さて、このレブスターはセミホローボディの現行モデルではなく初期型の完全ソリッドボディのタイプ。ウエイトはレスポール程は無いですがしっかりした感じ。このストラップピンの位置でもネック落ちが無くが固定されます。しかし、数年でセミホロー化されたチューンナップは軽量化を狙ったのかもしれません。オクターブチューニング可能なバーブリッジは傾きを防ぐため、上下の調整ネジで弦高調整が出来ます。オリジナルのピックアップはヤマハオリジナルデザインの韓国G&B製。この個体はセイモアダンカンのWhole Lotta Humbuckerセットを搭載。ポット、スイッチ等の電装系の交換を施しレスポールをイメージしたトーンに。
ヤマハ伝統の詰めが効いたデザインと作りは地味ながらも弾き手にストレスを与えません。70年代からの名器SGのニュアンスを踏襲しながらも現代の細かなチューンがギブソン・フェンダー規格からの脱却を実現したギター。ギターからのイメージが薄い分、オールラウンドのジャンルで対応できるスタイルで錆びたような銅製のピックガードがビンテージ感も演出。現行の新デザインもまた格別です。
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