Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

パーツ選び

2015-03-04 10:28:32 | PARTS

中途半端なレリック仕様からのアレンジの第一弾。パーツを見るとテレキャスターだとすぐに察しはつきます。リアルなフェンダービンテージにこだわることなくガッツのあるシングルノートがイケるテリーに仕上げてみましょう。元々の電装系もCTSのポットやスイッチクラフトでしたが、レリックを目指す割には真新しい非力なコンデンサーがついていました。しかし、なぜテレキャスターのノブなのにスプリットシャフトがついているのでしょう?ソリッドシャフトに早速交換です。コンデンサーは最近のお気に入りデンマーク製オイルコンデンサーのジェンセンの0.022。やはりこの値がトーンゼロでもウーマントーンでブーストしてきます。その湧き出てくる感じがこのコンデンサーです。高額なのが問題ですがハムでもシングルPU両方に嚙付きます。

アウトプットジャックは定番のスイッチクラフトのミルスペック。ここまで必要か?という方もいますがこの頑丈さはプラグの抜き差し、ボディとのホールド感は抜群です。配線材はなんたってシングルコイルPUにいいブラックエナメルの単線。今回初めて使うモントルーのブラスサドル。モントルーはマニア心擽るパーツブランドですね。クォリティが高くセンスがあってリーズナブル。最近はこればっかりです。テレキャスターのオリジナルブラスサドルはオクターブチューニングが合わないことで様々なパーツがあります。オクターブチューニングは弦高を高くするほど合わなくなっていきます。角度をつけたり6ウェイにしたりといろいろありますが、ブラスの3ウェイが一番テレキャスターらしい暴れる中高域の倍音がある気がします。オクターブチューニングはもちろんですがテリーサドルの難点は右手をサドルにのせてミュートするときにサドルネジで痛いこと。このモントルーのサドルはローアクションでもネジが飛び出ないのでそこがスマートで音も良くローコスト。ノブはブラスのバレルタイプ。背が低くヘッドが丸いのが50年代初頭のヴィンテージバージョン。

パーツ選びはほんと楽しいですね。キリがありません。

 


JAZZⅢ2

2014-11-10 17:51:30 | PARTS

最近は新しくジャズⅢのピックで弾いていますがこのシリーズたくさんのアイテムがあってそのあたりを一通り嗜んでみます。ピックのインプレですがスタンダードの尖ったところで弾くやり方でないのであまり参考になりませんけど。

肩の部分のRが一番出ているのが赤いレギュラーのJAZZⅢと黒いJAZZⅢ。どちらもナイロンですが黒い方はカーボンナイロンの含有率が高いためか、すべりは劣りますがザラツキがあって高音弦のシングルノートが倍音多く太くなります。赤はツルッとしてスピードが増す感じ。新型の若干大きくなったエリックジョンソンモデルを基本にした半透明のウルテックス素材、黒いウルテックス2mmバージョンも肩の角が丸くなり滑らかですがアタックはメロー。グリップ感は抜群ですが音量はナイロンの方があります。新設計のXLシリーズは少し大き過ぎて残念。

半日、ああだこうだと弾きこみましたがレギュラーナイロンの赤と黒と半透明のウルテックスに絞られてきて当分この3個でいこうとたくらんでいたところ。しかしウルテックス2mmに代表される中心が厚く外側が薄めになっていたりとジムダンロップのピックは流石に凝っています。浮き出たネームやモデル名が指先のストッパーにもなるので考えられていますが、肩部分で深くピックを入れるとひっかかるのがネックですね。ピックを変えると弾き方も必然的に変わるので今までになかったトーンが出始め、そこが非常にフィジカルで一概にいい悪いといえないところが深い世界です。

秋の夜長にピック研究。お酒も進みます。


延長電源ケーブル

2014-11-03 23:10:43 | PARTS

ツインリバーブ用のステップアップトランスをスタジオに持ち込んでもコンセントから直接取れるとは限りません。家庭用のケーブルタップでタコ足されているのがほとんどです。プレイする立ち位置によってアンプの電源が取れなかったりすることもあるので壁コンセントから直接ステップアップトランスまで持ってくる延長ケーブルを作りました。

今回はホームセンターでも入手できるパナソニック製のプラグとフジ電線のキャブタイヤケーブルの純国産で品質とコストパフォーマンスは最大です。ステップアップトランスのケーブルの長さを考慮すると2m位が丁度いい長さです。自宅のローズピアノでテストしましたがバッチリ。やはり電源回りがしっかりすると低音の安定感が違ってきます。

それにしてもリハーサルスタジオの壁コンセントが家庭用なのでホールドが悪く抜けやすくなっているのは考え物です。せめてホスピタルグレードか専用のタップを置いてほしいものですがスタジオ料金を考えると自分で処理しなくてはなりません。オーディオの世界もそうですが「何とかオジサン」になると最後には電源の話になっていきますよね。


FenderとCallaham bridge

2014-02-17 20:27:40 | PARTS

Img_0058_600x800

Img_0046_800x600

Img_0044_600x800

Img_0049_800x600

Img_0062_600x800

Img_0057_800x600

Img_0060_600x800

近々予定のライブに使用するストラトキャスターを少しチューンナップ。55年製のストラトが戻ってきてストラト熱再燃です。一時期は5本近くフェンダーカスタムショップを所有していましたが結局今でも手元に残ったのがこの1本。

1992年製の山野楽器企画の60年ストラトキャスター。ストラトはそれぞれ音やフィーリングが違うのでどれがいいとは言えませんがこれが一番しっくりきてセンターPUの音が良かったからです。テキサススペシャルのPUができたばかりのころで、当時フェンダーのPUはビンテージオリジナルが1種類位しかなくこのPUが出来たときはフェンダートーンのままファットで出力調整がなされていて感動したのを覚えています。他社のビンテージモディファイPUは何かトレブルが大袈裟だったりリヤPUが細かったり。

難点はこのバーズアイメイプルネックが安定するまで時間がかかりフレット打ち替え、指板調整をして20年以上経ってやっと落ち着いた感じです。しかし、久しぶりに手に取ると冬場の乾燥でフレットのバリが出てヤスリで研磨。手間がかかりますが音はアルダー、ローズ指板のトーンでストラトらしさ満開。やはりギターはいつも弾いてあげないといけません。

オリジナルのままで十分なのですが手元にあったカラハムのブリッジに交換したらまた違いが出ていい感じに。ストラトらしさは薄らぎフラットでモダンなトーンに変化しアーミングが滑らか。ブリッジはフローティングにして緩いセッティングのほうが断然ストラトらしい音がします。フェンダーオリジナルより9g程カラハムのほうが軽量で作りは丁寧な感じ。

パーツ集合体のようなギターがストラトなのでパーツ交換は楽しみの一つでもあります。このつけてみないとわからないものに結構な出費をしてきましたがやめられませんね。

この後、フェンダーはマスターグレードシリーズやレリック加工、マスタービルダーと巧みなメーカー戦術に乗せられ何本ものストラトを買わされる破目になっていくのです。



パッシブEMG H4A

2013-10-16 16:49:33 | PARTS

Imgp1454Imgp1457
Imgp1462Imgp1466
Imgp1476Imgp1471
Imgp1464Imgp1469
Imgp1470Imgp1482_3
Imgp1480Imgp1479
Imgp1477Imgp1478

最近はEMG搭載のギターしか弾いていないのに気付いた今日この頃。そんな完成度の高いPUなのに様々なサイトで良く書かれていないのがこのパッシブEMG。そんな評判が良くないPUを長きにわたってラインナップに入れているのも疑問なので早速トライ。

素材には至上最低価格セミアコのエピフォンのDOT STUDIOがあったのでそれがどのように変貌するか。本当はアクティブのEMG-85にしたかったんですが電池ボックスの処理に困ってパッシブにしたのが本当の話。

こうみるとただPUを交換しただけのようですがその前に一手間ありました。この廉価版チャイナエピフォンのPUエスカッションがレギュラーギブソンより一回り大きく、どうも昔あった出来の悪い国産コピーモノにあった雰囲気でそれをインチサイズに交換。ネジ穴が合わなくなるので埋め直し、マウント傷も消してお化粧し直し。EMGの素晴らしいところはハンダフリーの線材、ポット、スイッチクラフトのジャックがセット。ハンダ付けもトグルスイッチの部分だけでシンプルそのものだが何といってもセミアコ。Fホールとポット穴からの糸と棒とピンセットの技に泣かされる。最初に仮の配線をしてから内部に埋め込んでいく段取りだがメンテのほとんどがこれにかかる時間。またEMG純正ポットはなぜかセンチサイズなのでインチ用のノブはハマらなかったりするのが要注意です。

現在のEMGはなぜかラウド系の人の支持が強く、昔はジャズフュージョンの定番でしたのでいろいろなトーンのインプレのニュアンスが一致しませんでした。メーカーでは定番85のパッシブがこのH4A。確かに比べると出力パワーが違いますが単純な音量が違うだけで基本の音質は全く同じ。しかし、ディストーションを求めるギタリストはそこに違和感を感じてしまいます。ハイパワー系やビンテージ系のPUと違い若干トレブルをカットしている分フラットで太くメローな感じですがミッドが出ているためイナタさはありませんけどセミアコにベストなチョイス。アクティブほど音量が無いといってもパッシブPAF系ビンテージの1.5倍の音量がありノイズも無し。直流抵抗値はPAFスタイルの約2倍。これはかなり渋い大人向けのPUです。問題はルックスが合うかどうかでしょうね。基本はビンテージルックスよりモダン系のギターには違和感なく取付可能です。前にあったEMGセレクト何とかライセンス系とはモノが違います。

パッシブPUのエアー感とアクティブ85の太さを併せ持つ万能型ピックアップですが85のパッシブ版という表現は混乱を招きこのPU本来の良さが台無しになっています。それとあのメーカーのデモ音源。あれを聞く限りだとみんなハイゲインディストーションで違いはなく一部のジャンルにしか合わないイメージがついてしまいます。メーカーも下手ですね。ベースピックアップとしては全てのジャンルを網羅するアクティブサーキットの代名詞EMGなのに残念でなりません。

鳴りの悪いギターや今一つ音がハッキリしない、レスポンスが悪い等には迷わずEMG。それだけピックアップの個性が確立しているんでしょうね。低価格ギターのレベルアップには強い味方。