中途半端なレリック仕様からのアレンジの第一弾。パーツを見るとテレキャスターだとすぐに察しはつきます。リアルなフェンダービンテージにこだわることなくガッツのあるシングルノートがイケるテリーに仕上げてみましょう。元々の電装系もCTSのポットやスイッチクラフトでしたが、レリックを目指す割には真新しい非力なコンデンサーがついていました。しかし、なぜテレキャスターのノブなのにスプリットシャフトがついているのでしょう?ソリッドシャフトに早速交換です。コンデンサーは最近のお気に入りデンマーク製オイルコンデンサーのジェンセンの0.022。やはりこの値がトーンゼロでもウーマントーンでブーストしてきます。その湧き出てくる感じがこのコンデンサーです。高額なのが問題ですがハムでもシングルPU両方に嚙付きます。
アウトプットジャックは定番のスイッチクラフトのミルスペック。ここまで必要か?という方もいますがこの頑丈さはプラグの抜き差し、ボディとのホールド感は抜群です。配線材はなんたってシングルコイルPUにいいブラックエナメルの単線。今回初めて使うモントルーのブラスサドル。モントルーはマニア心擽るパーツブランドですね。クォリティが高くセンスがあってリーズナブル。最近はこればっかりです。テレキャスターのオリジナルブラスサドルはオクターブチューニングが合わないことで様々なパーツがあります。オクターブチューニングは弦高を高くするほど合わなくなっていきます。角度をつけたり6ウェイにしたりといろいろありますが、ブラスの3ウェイが一番テレキャスターらしい暴れる中高域の倍音がある気がします。オクターブチューニングはもちろんですがテリーサドルの難点は右手をサドルにのせてミュートするときにサドルネジで痛いこと。このモントルーのサドルはローアクションでもネジが飛び出ないのでそこがスマートで音も良くローコスト。ノブはブラスのバレルタイプ。背が低くヘッドが丸いのが50年代初頭のヴィンテージバージョン。
パーツ選びはほんと楽しいですね。キリがありません。