Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

ケーブル考察  LAVA CABLE ULTRAMAFIC

2014-07-07 18:20:16 | CABLES

Img_0438_480x640

Img_0437_480x640

Img_0439_480x640

Img_0440_480x640

巡り巡ってケーブルはベルデン8412で落ち着いた感じがありましたが、ケーブル専門のムック本まで発売されて密かに熱い分野。減少するオーディオマニアの風が楽器業界に流れ込んできています。

この目立つブルージャケットが今回のブランド「LAVAケーブル」。中でもハイエンドクラスのランク「LAVA ULTRAMAFIC」。このLAVAケーブルはジョージエルスのようなハンダレスプラグでも有名ですが、今回はしっかりG&Hプラグでハンダ使用バージョンでやってみます。

数十年前、ケーブルは断線していなければなんでもという時代にモンスターケーブルなるものが登場し、ケーブル・パッチにもお洒落する習慣が定番になってかなり立ちますが当時と比べるとグレードはかなり上がっていますね。

スペックは18AWGの1芯でオーディオライクな銀メッキ。ジャケット径7.7mmで硬めの質感。サウンドは銀メッキのギラギラしたイメージはありませんが音量もあり解像度抜群です。派手さが無いフラットなトーンですが立体感があって2~4芯のマイクロフォンケーブル的な感じです。このケーブル1本でA級動作のシングルチャンネルアンプをギター側でトーンをコントロールするギタリストにもってこい。中高域の倍音が増えストラトの鈴鳴り感倍増です。

G&Hプラグはスイッチクラフト的な古典的デザインですがプラグ先から線材結合部まで1本の銅のHIGH CLARITY。7.7mmジャケットまで完全にホールドし実践的なタフさがありますね。

パワーやトレブルを強調したトーンではありませんがとっておきのギターといいアンプとこれ1本で勝負がつくような本質がわかる男的なケーブルです。USAメイドですがヨーロッパ的でギルモアトーンがほしい人にはバッチリ。


KORG volca beatsとジョージエルス

2013-11-11 16:01:16 | CABLES

Img_0187
Img_0188

Img_0189
Img_0190

この夏、フェスと呼ばれるイベントに年甲斐もなく初めて参加しました。気持ちよくビールも美味しい!あまりに最高なので来年も参加することに決めたのですが一点だけ違和感を感じたことが。せっかくの野外ライブなのにフルバンドなのは全体の半分以下。ドラムやベースが打込み音源だったり酷いのはオールカラオケでヴォーカルユニットだけというものも。「これじゃ、町内の夏祭りのカラオケ大会じゃないか!」と言ってしまうのは40代以上のロックオジサンです。若い方たちはノリノリでしたから。

そんな余韻の中、スライ&ファミリーストーンのようなマッタりしたファンクをやるために昔のリズムボックスのような音を探したら意外とありません。リアルなドラムサウンドのマシンはたくさんありますがTR-808の感じを出すものは意外とありません。そんな中、コルグから出たのがこの「ボルカビーツ」。DAWのソフトには定番でありますが実際のスタジオで生バンドで使用する安定感のあるハードとなると現状ではこれしかありません。音は1種類、手動のノブでアナログエフェクトで変化させるのでこの手のビギナーにも入りが早い。元々入っているリズムパターンもテクノやヒップホップの使用がテーマになっているので60前後のスピードだとなかなか使えないモノばかりですが120まで上げるとカッコいい。オジサン達のように60~80位のミディアムスローファンクではやはり自分で打って記憶させないとなりません。それが結構手間のかかる作業。攻略本も無いのでYouTubeをひたすらチェックするがその映像もマシン紹介止まり。この手をイジル若者は取説不要で感覚的に操作してしまう。しかし、サウンドはアナログ信号だけあって太く発振そのもので楽しい。

しかし、自宅やDJ使用がターゲットなのでアウトプットジャックが携帯電話仕様の3.5mmミニステレオ。ならばケーブルごと作るしかなくパーツをあさっていたら出てきたのがノイトリックのミニステレオプラグ。これにベルデン4312は入らないので細くていいケーブルというとジョージエルス。ちょっとだけアヤつけてジョージエルスでも1ランク太い225とスイッチクラフトのセット。ノイトリック側はすでに太く入らないので穴を削って加工。信号のロスも無くいい感じの専用ケーブルに仕上がりました。

本来はこのモデルに同シリーズのベースとキーボードをリンクさせて生DJをするそうで我々世代にとってはかなりのハードル。しかし、エレキギターと対極にあるこの分野も手に入れたいという欲求が沸々という今日この頃。


警報ケーブル

2011-01-28 22:25:41 | CABLES

Photo

Photo_2

Photo_3

スピーカーケーブルは太くないといけないなんて昔の話。いろいろ試してVVFケーブルでショックを受けてさらにこの警報用ケーブルには参りました。真中の写真の右から警報用0.8mm、1.1mm、VVF1.6mmと全て単線。警報用とは火災報知機やインターホン等に使用する屋内用ケーブル。外見は細くても固く取り回しが悪い。ツウの方はこの警報用ケーブルでラインケーブルも作ってしまうとのこと。VVFもそうですが古くからのオーディオマニアの方からは相手にされないルックスですが使い方によってはm数千円以上の専門店ケーブルより良かったりすることが。

あまり長い使用はお勧めできませんが5m以内でのモニターライクなスピーカーには素晴らしく良い仕事をします。メリハリのある音が前に来る感じで重たさもあり。音の奥行きや繊細さを追求するには向かないが情報量は結構豊富。単線ケーブルのスピードを体感できます。

アンプとスピーカーの距離を長めにとると若干ローが痩せる気がするがほとんど気持程度。これはミックスやマスタリングにはもってこいのケーブルだ。そして価格はスーパーリーズナブル。安過ぎてオーディオマニアの方たちからは見向きもされないがサウンドはショッキングだ。

これに慣れてしまうと太くゴージャスなケーブルはマッタリして眠くなるような印象になる。長年使ってきたベルデン718オーディオは10倍の太さがあるがインパクトの無い感じ。

細くないと満足出来ない今日この頃。


Belden 88760

2010-03-17 13:31:21 | CABLES

Dsc02221

Dsc02222

Dsc02224

Dsc02230

Dsc02231

Dsc02232

Dsc02233

オーディオやPCからのケーブルを全てリファインしてみた。以前にも試したベルデンの88760。現代版8412的な位置にあってフラットな音質がスタジオでの使用向きとのことだ。真っ赤なルックスが熱い音のイメージだがいたってノーマルでいらない音がない。どこか持ち上げている周波数もないのでハイもローも滑らかにゲインが大きく感じる。

外径が6mm弱と細めで極太ハイエンドケーブルマニアには却下されてしまうが内部の線材はAWG18で8412より太い。2芯プラスシールド、外装はテフロン系のFEPでかなりタイトな作りで硬い。短いと曲がらないくらいだ。重量のあるオーディオアンプ等やレコーディング機材の連結用の仕様なので家庭向きではない。ならばRCAプラグももちろんスイッチクラフト。金メッキも施されていないが非常に頑丈で作りやすい。

音は意外と太めで低音もスムース。ローコストのピンケーブルのようなハイ寄りなシャリシャリした感じは無く落ち着いている。マイクロのアナログプレーヤーのアウトプットもこの88760に変えたが力強い。この質感はギターケーブルにも使ってみたいが何せ硬くセッションやライブにはNG。せめてジョージエルスくらいの弾力があればいいがレコーディングなんかにはいけそうだ。

これはあくまで個人的な見解だがより情報量がふんだんで繊細なモガミやカナレのほうが最近のデジタル物にはマッチングはいい気がする。ベルデンはあくまでフラットでシンプルなアナログ物にパンチを加えヴォリューム感を与えビンテージロック向け。早速アナログで「ブロウバイブロウ」を引っ張り出したが完璧にいい!フィルチェンのベースが太いこと!


マーシャル スピーカーケーブル交換

2009-06-29 17:12:34 | CABLES

Dsc01578

Dsc01579

Dsc01580

Dsc01581

Dsc01582

Dsc01583

マーシャル2061Xヘッドと2061CXキャビネットのスピーカーケーブル交換。スタックアンプのチューンナップなら真っ先に来るのがケーブルだ。元々の純正ケーブルも悪くないがやはりベルデンで試してみたい。ギターチューブアンプをオーディオ的に捕らえると別な方向に行ってしまう。一度ハイエンドオーディオSPケーブルでマーシャルを鳴らしたことがあるが駄目だった。ヴォリュームは多少上がるがドンシャリでバラついた音、ギターのオイシイアタック感が損なわれB級に成り下がった。さすがに純正ケーブルはギター的なバイト感はあるがハイ上がりのボディが薄い感じ。純正ケーブルにファット感が加わるのが理想なトーンだ。

そこで、コストパフォーマンスがすこぶる高いベルデンの例の2バージョンで試してみる。ギターはストラト、インプットシールドはジョージエルスレッドでやってみる。まずはモノトーンでラフなツイストのベルデン8470。いきなりイイ。トレブルが落ち着いてミッドローがフラットでバランスがいい。いきなりこれでOKな感じだ。STのセンターPUの説得力が上がる。特にシングルコイルの太いクランチかクリーンには素晴らしい。

次にオレンジ・黒のタイトなツイストの9497。予想的中のロックサウンド。8470のミッドレンジをちょっと持ち上げ癖をつけた感じ。ハムバッカーのオーバードライブには絶品だ。トレブル成分の少ないアンプには丁度いいだろう。長さは同じ60cm。多少9497のほうが細かなツイストの分長い。プラグは今回初めての「Amphenol」というブランドのストレートとL型。頑丈な上軽量でいい感じ。この長さのケーブルを変えただけでもこんなに変化あるのだからキャビネットの内部配線を全て交換すると激変するだろう。

シールドケーブルで例えるなら8470が8412、9497が9395という感じ。だからシールドとのバランスでも質感は変わってくるから厄介だ。色々なケーブルを試してその感覚を理解したくなるがそれがケーブル地獄。あくまで好みだが2061Xなら8470のほうがいいかもしれない。大人向けなしっとりファットな質感。アタックのレスポンスが早く減衰も穏やかでウェット。アメリカンケーブルなのにまさにブリティッシュトーン。

常識だがシールドケーブルをスピーカーケーブルとして使うのはご法度。やった瞬間アンプはお釈迦になるのでそのつもりで。自信の無い人は純正品をご使用くださいな。