忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

社会福祉協議会 「会費」の”値切り”

2014-10-12 | 雑感
 数か月前、自治会を通して社会福祉協議会(略して「社協」)から会費集金
の依頼が来ていたが指定された納付期限である8月末を過ぎても納付せずに
先方より催促があるまでしばらく様子を見ることにしておいた。

 社協のあり方や活動内容にかねてから疑問を持っているからである。多額の
補助金(つまり我々の血税)を受けながら自治会という集金マシンを通して
半強制的に募金を集めている。
しかもその使途は決算報告を見ても極めて不鮮明である。

当自治会は戸別の集金を止め自治会費から一括納入する方式をとっている。
戸別の集金が面倒なことなどから、多くの自治会がこの一括納入方式を採用して
いるようだが、過去に他県の自治会で自治会員からの訴えにより裁判となって
一括納入は個人の選択権の侵害にあたるとして自治会側が敗訴した例がある。
つまり一括納入は不可と判断されている。
当自治会には裁判に訴えるような人はいないがやはり時折なぜ募金し
ないといけないのか、おかしいという声も断片的ではあるが聞こえてくる。


 そうこうするうちに指定の納付期限をほぼ一月過ぎた先月末になって、
漸く催促の文書が送られてきた。
今月末に開催される敬老会への出欠者を取り纏めて郵送したのが届いたのを
見定めるかのようなタイミングでである。敬老会は社会福祉協議会と市の共催
である。参加者の連絡をすれば会費納付の催促がし易いので催促があるだろう
とは考えていた。だが予想していた電話ではなく文書できた。

仕方がないのでこちらから電話した。下調べは以前からやっておいた。
ただ、彼らに意見したところで無駄であることは百も承知している。電話で
応対する係員(いわゆる担当者)はただの使い走りである。もっと上のところ
で動いている。ヘタをすれば最後に「意見として承っておく」の一言で終わりと
いう事になることは分かり切っている。

そこで、一括納入方式について上記の判例があること、自治会の戸別集金は
断りにくく半強制的で問題があること、自治会会員の大半が年金生活者となり
少額でも募金が重なって負担になっていることなどに一応はふれながらも次の
質問を投げかけてみた。
 ①会費を納めると会員とあるが、会員の特典はあるのか
 ②逆に会員にならないと何か不利益を蒙ることがあるのか
  (例えば敬老会への招待なしとか。他所の例で介護タクシーなど福祉関係の
   サービスが受けにくくなるといった半ば脅しのような手法が使われた
   所もあるらしい)
 ③自治会費から一括納入の場合で、総額が設定額の戸数分(設定額戸数)
  より少なくてもよいか。たとえば設定額300円/戸としてあるが100円/戸でも
  いいか。(募金の案内書に同封されていた納金書には300円x戸数とある)

①、②については答えは至って簡単にいずれもNo、つまり利、不利益は何もない
ということ。会員とあるが名前だけの会員という訳だ。

③については前触れもなく絶句したようにしばらく無言が続いた。多分上司に相談
していたのだろう。そして募金なので設定金額にはこだわらないとして
金額設定額300円の内訳の説明をし始めた。

それによると
 a. うち200円は下部団体へ補助金として配分
 b. 残り100円は支部の運営費

市の社協の支部に電話したのだが、支部のまたその下に組織があるらしい。
そして市から受ける多額の補助金が収入の大半を占めているにもかかわらず
いかにも募金が集まらないと実際の福祉活動が止まってしまうような言い方をする。

複雑な組織と補助金という一括的な資金の流れが社協を分かりにくいものにして
いる原因ではないのかと一応はクレームを付けたが、前にも述べたように末端の
彼らに何をいっても無駄であることは百も承知している。

そして残りの100円に当たる支部の運営費とは?
まさか自分たちの福利厚生費(年金で問題になったマッサージチェアの類、あるいは
職場の懇親会や会合の飲食代など)に充当されているのではないだろうが…
200円の方ばかりに惑わされここまでは頭が回らなかった。だが問い詰めたところで
結局は誤魔化されたに違いない。


ということで100円x戸数を社協支部まで車で行って納金することにした。
バスで行けば5,6もの先のバス停になる。車のない老人ならとても無理だ。
募金させておいて持参せよとはこれも無礼千番な話ではある。
一応チクリと嫌味をいっておいた。

そして実際窓口に行ってみるとの担当者の応対がぞんざいなこと。「ありがとう」
もなければ(「ありがとう」はこの場合不穏当ではあるが)「御世話になりました」
といった労いの言葉もない。まあ、電話でかなり辛辣な手厳しいことを言っておいた
ので仕方がない。ビビっていたのかも知れない。

手続きが終わり領収書をみると内訳に○○軒分とある。○○は全戸数の1/3の数字。
つまりどこまでも世帯あたり300円にこだわるようだ。


(追記)
 中には社協の会費を払わず福祉に協力しないとは何事かと主張する人もいるだろう。
だが社協は分かりにくい組織である。資金の流れや活動範囲、内容も外部からは
不明確である。
もともと社協は「福祉法」いう法律のもとに設立されているという。戦後間もない頃
に制定された法律で、当時は戦争孤児や戦争未亡人、傷痍軍人など経済的に恵まれない
人達が多数いた。世の中全般が貧しかったがさらに貧しい人たちを救済しようとして
できた法律である。

その後高度成長、バブルを経て今や65歳以上の高齢者が半数以上を占めるという高齢化
社会である。やがて介護を必要とする人達ばかりになることは必定。だが介護保険は
完全に破綻状態である。福祉の在り方を変えなければならないはずなのに口先だけ、
形ばかりの福祉が何と多いことか。






省エネの不思議さ

2014-10-11 | 雑感
 青色LEDが省エネに絶大な貢献をしたとして開発に携わった3氏がノーベル
物理学賞を受賞した。

確かに青色LEDは発光効率がよく消費電力が少なくてすむ。イカ釣り漁船などで
夜の海を煌々と照らす集魚灯をLEDに切り替えると発電機の燃料代が半分以下に
なったという。

だがこのミクロの省エネが必ずしもマクロの省エネにはなっていないところが面白い。
今まで電気代がかかるとして照明のなかった所に照明がつき、あるいはイルミネー
ションがより大掛かりになっていく。

これは燃費のいい車に乗り換えた時に燃費のよさをいいことについつ走り回った結果
結局燃料代は変わらなかったというのに似ている。


人間が欲深いせいだろう。


昔オイルショックのとき東京タワーの照明は消え、テレビは夜11時で放送中止など
の措置がとられた。今原発が全停止して電力需給が逼迫していると盛んに電力会社
が喧宣するものの節電の動きは鈍い。

電力消費の1/4が照明だという。化石燃料は枯渇し始め、また代替えエネルギー
だけでは膨れあがった電力消費を賄いきれない。
夜の街が明るいのは悪くはないが不要な明かりを消して節電に努めたい。


中村修二教授ノーベル賞受賞! 

2014-10-10 | 随想
 青色LED開発者の中村教授のノーベル賞受賞が決まったというニュースは
本当に喜ばしい。

青色LEDがもたらした省エネの効果は絶大なものであり、ノーベル賞受賞は
時間の問題だろうとは思っていたが、一方で中村教授がかつて在籍し開発研究を
行った日亜化学との間の特許の対価に関する裁判(いわゆる「中村裁判」)が足を
引っ張っているのではないかとも思っていた。

ノーベル賞にノミネートされるには推薦人がいると聞く。この点で裁判はマイナス
だ。同時に受賞した赤崎教授や天野教授との間には見るからに微妙な距離(ある
いは溝)があるのが感じられる。


青色LEDの開発の経緯や裁判については以前マスコミで詳しく取り上げられたこと
がある。それによると会社の開発中止命令にも遭いながらも独自に開発を続け、つい
に独創的なアイデアで開発に成功したという印象が強かった。

だが、中村氏の独創的なアイデアは勿論重要ではあるが、会社のバックアップや仲間
たちの努力がなければやはり開発は成功しなかっただろうと思う。


いずれにしても、赤崎、天野グループの基礎技術開発、中村グループの実用化といった
総合力で日本人が受賞したということは嬉しいことである。
(なぜノーベル賞がこれほど持ち上げられるのかという天の邪鬼というのかへそ曲がり
的な気持ちも若干あるにはあるが)


 個人的には、Liイオン電池の実用化を行った吉野 彰・旭化成フェローやフラッシュ
メモリー開発者(名前は忘れた。たしか元東芝技術者)が受賞するのではないかと思うのだが…。

茂木健一郎のドラマ出演・・・NHKの狂気

2014-10-03 | 随想
 以前からそう感じていたが特に最近NHKがおかしい。

第一は朝ドラで「脳科学者」といわれる茂木健一郎氏が朝ドラに出演していたこと。

毎朝連れ合いがBSの朝ドラが始まる頃に目覚めてTVのスイッチを入れる。
彼女は大抵はそのまままた寝入ってしまうことが多い。
当方、朝ドラには興味がないので殆んど見ることはないが音声だけは耳に入る。

先週の朝ドラを例によって声だけで”聞いていた”ところ、やけに下手なセリフの
役者が出ていた。台本の棒読みである。
驚いてメガネを掛け画面を見てみるとなんと茂木氏であった。

茂木氏といえば、数年前に脱税(無申告)という問題を起こした人物である。
悪意はないにせよ、税務署からの再三の注意を受けながら数年間無申告で済ませた
というから質(たち)が悪い。
脱税は立派な犯罪である。本人は、修正申告して追徴課税で正規の税金より多く
納めたとtwitterで高言したというからあきれる。

世間は脱税に対して比較的甘い。薬物と違い簡単に復権する。だが、そもそも脱税は
国民全体に対する反逆行為と見るべきだろう。このため米国では厳しい社会的制裁を
受けるときく。

そもそもが、この茂木氏は以前民放で「アハ体験」とか称し、ハッと気が付くときに
脳が活性化するのだといって、ゆっくりと変化する静止画像を見せ変化する部分を
当てさせることをやっていたことがある。確かに最初と終わりを瞬時に見比べると
違いがわかるのだがゆっくり変化するとなかなかわからない。いらいらするばかり
で脳が活性化するようにはまるで感じらなかった。左右2枚の絵を見比べて違いを
探す「間違い探し」クイズの方が余程見つけた時の感動は大きい。
「アハ体験」にしても茂木氏の発案ではないらしい。誠にマスコミへの売り込み
上手な人物と見ていた。

なぜNHKがこの脱税者の復権に手を貸すようなことをするのだろうか、不思議で
ならない。それも見たくもないド素人の役者として。

ついでだがこの朝ドラはBSに続き時間をおいて総合で再放送(これが本放送?)
され、昼にも再々放送がある。家人は寝ていて見なかったといって朝はBSから
総合にチャンネルを替え、またそれも見なかったといって昼も見ることがある。
つまり日に三回このドラマを見る(聞く)ことになる。

狂気といえば先日これよりひどい番組があった。番組名は解らないが、お笑い芸人
が悪ふざけする番組だった。まるで見るに堪えないものですぐテレビを消した。
視聴料を取るNHKがなぜ民放以下の番組を放送するのかわからない。

まだまだあるが今日はここまで。

NHKに直接モノ申すべきかも知れないが、先日ラジオ深夜便でジャズの特集を
やっていて、それがハイテンポでしかもレフレーズのイラつくものだったので
深夜に聞くにはふさわしくない、スローテンポなジャズにしてくれるようにと
注文したが全くレスポンスがない。

そうは言いものの今日も書きながら深夜になってしまい、またその深夜便を聞い
ている。眠れない夜、ラジオ深夜便はありがたい。明かりを消してしばらくたつと
何時知れずとなくzzzz…と。