忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

一億総活躍社会とは?

2015-10-21 | 雑感

 安倍内閣が今度は「一億総活躍社会」なるものを打ち出してきた。

このスローガンは以前掲げた「女性活躍社会」の対象を「女性」から「全国民」
に広げている。だが、一体「女性活躍社会」のとき具体的に何をしたのか。

女性が働き続けるには育児の問題が大きい。しかし託児所や、保育園、幼稚園は全く改善
が進んでいない。フランスでは一般家庭が子供を預かるシステムを充実させた結果、女性
の就業率がアップし出生率も改善したというが、日本では幼稚園は「文科省」、保育園は
「厚労省」の管轄のまま御互いが「認可権」を握って離そうとしない。

で、先の内閣で「女性活躍社会」としてやったことは何のことはない、女性閣僚を増やした
だけである。彼女らは歳費をたっぷりと手にし個人的にベビーシッターを雇うこともできるし
国から給与が出る「秘書」に面倒を見させることもできる。
いやもう一つ、税金の「扶養控除」の撤廃を忘れていた。子供を預けることが出来ず働け
ないのにこれによって無理に働かせようとする。これが「女性活躍社会」なのか。

そして全くスローガンだけのままの「女性」の次のターゲットは「年金生活者」なのだろう。
「今度はあなたが主役ですよ」と持ち上げたようでいて「余暇にうつつをぬかさず何か
社会に役立つことの一つでもやれ」と言われているようだ。「女性活躍」の場合の「扶養
控除撤廃」のように、今度は「年金支給額の減額」を目論んでいるようにも思える。

決して戦前、戦中に戦争遂行のために掲げられた「国家総動員法」の二の舞になるとは
思わないが無理に「国家」の一員に組み込まれるような居心地の悪い厭な感覚がする。


野良猫トラップの悪意あるコメント

2015-10-10 | 雑感

 一年以上も前にアップした自作の野良猫トラップの記事に、先日突然4件ものコメントが相次いで寄せられた。それも悪意に満ちたコメントである。
ちなみに投稿者名がいずれも違うが同一人物らしい。

いわく「動物虐待なのでみんな警察に通報しよう」だの「警察に通報したぞ」だの、あげくに「ネトウヨの仕業」と罵られてはたまらない。

「ネトウヨ」とはネット右翼のネット界略語らしいが、当方は間違っても右でもなければ左でもない。世の中が右に傾けば左になり、逆に左に傾けば右になる。よく言えば「中道」、悪く言えば「どっちつかず」ともいえる。ただし物事をマクロに見つつ全体観もつかんでいるつもりでいる。

尖閣列島で中国が領海侵入を繰り返すニュースを聞けば怒(おこ)り、「中国の海洋進出に対抗するため必要だ」として安倍政権が安保法案を無理やり立法してしまったことにも怒(いか)る。

また、野良猫を捕獲するだけで「動物虐待」とするのもおかしい。こう主張する人も多分根拠となる「動物愛護法(正式名称:動物の愛護及び管理に関する法律)」を読んではいないだろう。人がそうというから多分そうだろうではなく一度この法律をつぶさに読んでみてほしい。

ネットでは猫愛好者が犬愛好者より多いようだ。こういう人たちにとって野良猫を捕獲したなどとはもってのほかという訳だろう。たしかに飼い猫の警戒心がない寛いだ表情や仕草は可愛い。ただし野良猫は違う。

100円ショップで売っている被服網板5枚と在り合わせの材料で、実質500円少々で作った自作の猫トラップが実に効率よく野良猫を捕獲した。その後野良猫の姿は見えなくなり、現在この自作トラップは”休戦”状態となっている。