忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

三重塔 国宝編(1) 奈良斑鳩・法起寺 & 法輪寺(国宝外)

2013-01-30 | 旅行
 法起寺(ほっきじ)の三重塔は706年建立と日本最古の三重塔という。

すぐ近くの法輪寺にも三重塔がある。法輪寺の三重塔の方は’44年(昭和19年)
に落雷により焼失、その後1975年(昭和50年)に再建されたとあり、現在は国宝ではないが、焼失するまではこちらの方が最古だったようだ。

しかし国宝であるなしにはかかわりなく、どちらも端正ですばらしい塔である。

 法起寺三重塔
 

 

 

 法輪寺(正面より)
  


 法起寺は法隆寺の北東約1.5kmほどのところに位置し、その中間の法起寺
寄りに法輪寺がある。天気がよければゆっくりと周辺の斑鳩路を散策するのも
お勧めである。

法輪寺入り口付近に無料の町営駐車場があるのでここに車を置いて法隆寺
中宮寺まで散策するのもいい。



 cf. 法隆寺近辺地図 

春遠からじ  ふきのとうの芽吹き

2013-01-29 | 自然
 ふと庭の隅に眼をやるとふきのとうが芽吹いていた。それも二個。
 

一月末が年間で一番寒い時期だというが日照時間は確実に長くなっている。

今日はメジロ用にユズを出してみた。何度もやって来るが少しつついただけで
去ってゆく。さすがにユズは酸っぱくてメジロの口に合わないようだ。

三重塔巡り 国宝編

2013-01-29 | 旅行

 国宝三重塔は13基あり、名刹・古刹を回って歩くうちに気が付けば
そのうち10基に行っていた。

【国宝三重塔リスト】(〇:行ったことがある塔。建立順。)
〇 法起寺   奈良県生駒郡斑鳩町 飛鳥時代 706年 23.9m
〇 薬師寺   奈良県奈良市    奈良時代 730年  33.6m
〇 當麻寺東塔 奈良県葛城市    奈良時代      23.2m
〇 當麻寺西塔 奈良県葛城市    平安時代      24.8m
〇 浄瑠璃寺  京都府木津川市   平安時代      16.4m
  一乗寺   兵庫県加西市    平安時代 1171年  23.0m
〇 興福寺   奈良県奈良市    鎌倉時代      16.4m
〇 明通寺   福井県小浜市    鎌倉時代 1270年  21.5m
〇 安楽寺   長野県上田市    鎌倉時代      18.8m
〇 大法寺   長野県小県郡青木村 鎌倉時代      17.8m
  常楽寺   滋賀県湖南市    室町時代      23.3m
  西明寺   滋賀県犬上郡甲良町 室町時代      23.7m
〇 向上寺   広島県尾道市    室町時代 1432年  19.0m
  13基

 残り3基は兵庫県に1基、滋賀県に2基あり、いずれもたびたび車で近く
を通っている。

 行ったことがある塔をまとめてみようと思ったきっかけはすっかり忘れ
てしまったが、こうして改めて振り返ってみると我ながらよく行っている
ものだと感心する。残り3基、いずれ行ってみようと思う。

 重文については全部で43基、うち10基を見ている。残り33基。ただ
三重塔は五重塔に比べてやはり数が多く、また所在地も関西以東など各所に
散在している。なかには辺鄙なところもある。名所・旧跡回りの一環として
の名刹・古刹巡りのなかでの塔巡りなので残念ながらなかなか全ては回れそう
にない。


 100名山登山などのように塔巡りも国宝巡り、重文巡りなどとやると
ノルマ化して負担になる。負け惜しみではないがたまたま行ったら塔があった
・・・というスタイルがやはりいいと思う。


 

五重塔 番外編(6) 深見五重塔(大分・安心院)

2013-01-27 | 旅行
 五重塔巡りを纏めたHPは多数あるが、この深見の五重塔を紹介したものは
殆どない。

 地元出身で医療用機器の製造販売会社で財をなした糸永貞樹氏という人が
米寿の記念に個人で寄進したと記念碑に記してある。
18歳で単身上京し粉骨砕身苦労のすえ医療用機器の製造販売会社で成功した
という。(「ユフ精機㈱」HPより)


 安心院(あじむ)は由布院から宇佐へ抜ける途中にあって中世に宇佐神宮の
荘園の倉院があったという歴史を感じる町である。

阿蘇の帰路、天気がいいと旧「やまなみHW」をドライブしつつ由布岳を眺め
て帰りたくなる時がある。湯布院に寄って宇佐に抜けると途中で左方向の山手
に五重塔が見え隠れする。
いつもは帰着時間を気にして素通りするのだが、昨年末初めて寄ってみた。

  
昭和58年建立、木造でモデルは京都醍醐寺の五重塔とある。
  



これほどの塔を個人で建立するとはやはり凄いと思う。

駐車場に土産物店があるが廃業しているように見える。辺りに人影も全く見か
けられない。
建立後しばらくは名所として流行ったがブームが過ぎ去ったように見受けられた。





メジロ写真館 ヒヨドリも

2013-01-27 | 自然
 このところ毎日メジロがいれ代わり立ち代りやってくる。
時々飛来し餌のミカンの有無を確認している。定期的に自分の縄張り内を
巡回しているように見える。
ミカンがなければしばらく松の枝の中を飛び渡り何か啄ばんでいることも
あるし、すぐ飛び去ることもある。

 いつもはミカンの横の半割りだが、昨日はミカンを縦割りにして
みた。ミカンの中の袋が破れていないので多少食べにくいだろうが
鋭い嘴で破って食べるのも自然。食べ切るまでに時間もかかるだろう
と思って試してみた。

 昨日は警戒心が強いヒヨドリまでが窓ガラスから1mのところに
置いた餌場にやって来てカメラに収まった。ヒヨドリは体が大きい
だけに貪欲で全て食べ尽くしてしまうのでカメラに収めたあと一度は
ご退場願ったのだが、しばらく目を離した隙に食い荒らしていた。
気が付くと最後はミカンの皮まで食べてしまった。食欲はすごい。
これではメジロの食い代がなくなってしまう。

 今回は、飛翔や食事の合間の脱糞も。そして脚の太腿部は殆ど
隠れて見えなかったが今回初めて膝の部分まで羽毛で覆われている
気付いた。


 羽毛の一枚一枚が本当に綺麗。自然の造形美といえる。 

 

 

 立て向きの枝にも器用に留まる
 左右の脚を体の向きに合わせて前後に伸ばして器用に止まる。
 くるぶしは捻っているはずだが、これでよくバランスが保てる
  ものだと感心する。 

 口を大きく開けて啄ばむ 

 

 意外と長い舌 

 

 


 後ろ姿 

 無心に啄ばむ 

 ヒヨドリ飛来 

 穴を空けてしまった 

 更に食い荒らす 

 皮まで食らいつく 

 なお下方からも 

 残骸に呆然とするメジロ 

 諦めて飛び去る 


次は珍しいシーン。
 袋に食らい付いて全身で思い切り引っ張る
 普段ほとんど隠れて見えないがこの瞬間に太腿部分が現れる。
 膝まで羽毛に覆われている。 

 脱糞の瞬間
 綺麗なメジロも糞はする。自然の摂理。動画で撮ってわずか3~4
 コマの早業(24コマ/秒のはずなので1/8~1/6秒)。
 「脱糞」と書いたが、確か排尿も同時に行っている。一般に鳥の
 糞が車に付くと粘液があるので取れにくい。  

 着枝の瞬間 
 ①目標に向かってジャンプ
  目が左右に付いているので前方は見えにくいのではないかと
  思っていたが両目でしっかり目標物の距離を計っているようだ。 
 ②直前で激しく羽ばたいて減速 
 ③無事着枝  

五重塔 番外編(5) 長谷寺(奈良)

2013-01-26 | 旅行
 牡丹で有名な長谷寺。行ったのは’06年8月で時期はずれのため残念ながら
牡丹の花は見られなかった。ちなみに牡丹は當(当)麻寺でも見た。當麻寺に
ついては後日アップ予定。

 長谷寺は、奈良市の南東約30kmのところに位置する桜井市にある。このため
行く機会がなかなかなかったが、信州旅行の帰路に寄ってみた。

四日市・亀山から名阪国道に乗り、針ICで降りて長谷寺へ向かう。しかしここから
でも15kmほどもある。

長谷寺五重塔は建立が昭和29年とあり、半世紀は過ぎているが古都奈良においては
真新しい。本堂の張り出し舞台から見える姿がいい。

 本堂舞台から
 間にある木々が色づく紅葉もいいようである。
 

 五重塔入口から
 

 五重塔全体
 残念ながら樹木が邪魔してきれいに見えない
 

 五重塔下部
 

 五重塔中央部
 

 

 長谷寺参道
 

 仁王門(国宝)
 
 

 仁王門の間から下登廊を見る
 

 下登廊(重文)
 

 本堂と鐘楼(左)
  ※写真3枚からの合成
 

 愛染堂?
 


 紀貫之 故郷の桜(案内板から)
 

 一茶句碑?
 

 門前の集落から長谷寺を望む


 

メジロ写真館 part2

2013-01-25 | 自然
 庭のミカンにメジロが頻繁にやってくる。
かわいい写真が多数撮れた。気晴らしにどうぞ。

 一番大きなミカンを上から啄ばむ。
 足のツメやクチバシが意外と鋭い。


 今度は下から背伸びして。






 次の鳥は横からチャレンジ。


 更に次の鳥は下から登って。




 次はまた上から。クチバシが日の光を反射してピカリと輝く。


 別のポーズを撮るためにミカンを水平にしてみた。



 枝の先のミカンには枝伝いに忍び寄る。


 そしてやはりミカンの縁に止まって啄ばむ。


 その下のミカンにも。食べるのに適当な枝がないので窮屈な姿勢になる。




 西日に輝いて特にキレイ。
 野鳥は歳をとって体力が落ちると生き残れないのですべて壮年なのだろう。
 全身が生命に溢れている。





五重塔 番外編(4) 浅草寺(東京)&東京の花見

2013-01-23 | 旅行
 
  



 浅草寺に行ったのは’10年の4月で桜がまさに満開の時であった。

 次男の結婚式で上京しその足で市内観光をした。会社の出張で幾度となく
上京しているものの市内観光は高校の修学旅行以来である。

そういえば次男のイベントの時は大抵何かが起こる。小学校6年の運動会で、せっかく
生徒代表で開会の挨拶をする大役を仰せつかったのに、台風による塩害で瀬戸内一帯が
1週間もの長期にわたって停電するという世紀の大事故があり、ためにせっかくの大役
もマイクなしで行う羽目になった。

この結婚式の時もそうだった。前日、朝の便で入る予定だったのだが強風で羽田空港が
閉鎖となり、午後になって封鎖解除となったものの折り返し便が入らないということで
結局最終便近くまで待機させられた。
おかげで東京でのその日の午後のスケジュールは全てキャンセル。翌日の結婚式の前に
慌しく市内を回った。

連れ合いは大学の4年間東京で過ごしているが浅草は初めて。なにやら父親から浅草は
その筋の人が多くて危険だからと足止めされていたらしい。
浅草が危険だとは聞いたことがない。多分父親の娘に対する心配性のせいだろう。

行ってみて、浅草はとにかく人が多かった。
 雷門
 

 仲見世通り(参道)
 

 影向堂
 

 本堂(改修工事のための囲い)
 

 天井絵
 




 皇居桜田門の桜
 

 千鳥ヶ淵の桜
 

 墨田公園の桜
 

 隅田川水上バスの賑わい
 順番待ちの列も長かった
 

 建設途中のスカイツリー(墨田公園から)
 


 上野公園の花見客
 

 上野公園 不忍池
 

 公園内の人波
 

 上野公園にも五重塔はあるとのこと。上野動物園の敷地内らしい。
今回多宝塔をまとめるに当たって初めて知った。

メジロの警戒心

2013-01-22 | 自然
 庭に毎日やってくるメジロは置き餌のミカンを啄ばみながらもせわしなく
周囲を警戒する。はぼ1秒毎に10枚ほどコマ撮りして連続写真にしてみた。
警戒心はすごい。殆どが警戒に費やされ食事の時間は実質僅か。
そして僅かな変化にも驚いて逃げる。

 

アップにすると折れそうな細い足。そして鋭いクチバシ。小さな身体ながら身一つ
で寒さに耐え、そして飢えに耐えて生き抜いている。それに比べ我々はなんと贅沢
で強欲なことか。
 

五重塔 番外編(3) 竹林寺(高知)

2013-01-22 | 旅行
 竹林寺に行ったのは昭和57年(1982年)頃と思う。次男がまだヨチヨチ
歩きの時だった。

 連れ合いが四国にはまだ行ったことがないというので土佐まで行くことに
したのである。まだ本四架橋がないころなので柳井~松山はフェリーを使った。

多分、竹林寺参拝は連れ合いの提案なのだろう。ペギー葉山の「南国土佐を後にして」で一躍有名になったはりまや橋や高地城、桂浜などを見て
浦戸湾の入り口に架かる浦戸大橋を渡ったのは記憶があるのだが、この竹林寺にどういう経路でいったのかさっぱり思い出せない。
(ネットで調べると、その浦戸大橋を渡って高知市内に戻る途中にあるので浦戸大橋
 を渡った記憶は正しかったことになる)


 竹林寺の記憶も全くない。ただ、ヨチヨチ歩きの次男が何が気に入ったのか敷石の
小石で一心に遊び始めて帰ろうとしない。終いには置いて帰るふりをして灯篭の陰に
隠れて見ていたのだが全く一人になっても遊び続けた。その可愛い姿はいまだに記憶
に残っており、折に触れ連れ合いとその話をする。もちろん、当の本人である次男は物心がつく以前のことなので覚えていない。

 ところで肝心の五重塔だが、いま写真で見ると立派な塔である。
 

 建立は1980年(昭和55年)12月なので我々が訪れたのは建立間もない時期
だったようだ。道理でネガフィルムからのスキャナー取り込みなのに鮮やかに映って
いる訳だ。
蛇足だが1986年建立と紹介したHPも多々あるがどうも誤りらしい。

五重塔 番外編(2) 善通寺(香川)

2013-01-21 | 旅行
 四国香川県は善通寺市にある善通寺。四国八十八箇所霊場の第七十五番札所
として知られる。空海(弘法大師)の生誕地でもある。

 

'05年10月に福山から瀬戸大橋を渡り、高松市の栗林公園および源平合戦の舞台と
なった屋島、金比羅さんとして親しまれている琴平宮に行った。

帰りに琴平宮から丸亀に抜ける途中にあったので立ち寄ってみた。
塔自体は明治35年再建とあるから比較的新しい。高さ43mもあるので東寺
の54m、興福寺の50mに次いで3番目に高い。ただし讃岐平野の真ん中に
あってこれほど高いので遠くからでも見えそうな気がするが、その記憶はない。
なお国宝、重文に指定されていない番外編としたが昨年10月に重文に指定されて
いる。

 栗林公園が水戸偕楽園、岡山後楽園、金沢兼六園などと並んで有名ではあるが
意外と狭かったこと、05年のNHK大河ドラマが「義経」だったので屋島が源平
合戦の看板だらけだったこと、石段を合計1300段以上上って金比羅さんの奥社
まで行ったこと、金比羅宮の本殿前で富山時代の部下である係長の一家とばったり
とまさに千載一遇で出合ったことなどが懐かしく思い出される。

丸亀の多度津港から福山までフェリー便があったがやはり高速道を使って帰った。

フェリーといえば、福山時代に毎朝ちょうど福山港を出航したフェリーと並走する
ように自転車通勤をしていた。
一度フェリーで四国に渡ってみたいと思いながら転勤のため福山を離れてしまった。
このフェリーも例の高速道1000円maxの割引制度のあおりをうけて、福山を離れ
て間もなく廃止となった。


五重塔 番外編(1) 四天王寺(大阪)

2013-01-20 | 旅行
 参拝したことがある国宝、重文の五重塔についてそれぞれ古い順に
書いてきたが、それ以外にも五重塔がある。多くは府県あるいは市町村から
文化財に指定されている。

今回は大阪・四天王寺。
これは1959年再建で外部は木造のように見えるが本体はコンクリート製とのこと。
当然文化財指定はされてない。

 

 

四天王寺のある天王寺は、家人の亡父が旧制天王寺中の卒業生という縁がある。
亡義父から直接聞いたことはないが家人からその話はよく聞る。
以前から一度は言ってみたいと思っていたところ、奈良に抜ける途中に天王寺
を通る機会が訪れた。メモを見ると’07年3月とある。奈良は唐招提寺に
行く途中のようだ。

近くのビルの立体駐車場に車を置き、四天王寺に行くと参拝客の多いことにまず
驚かされた。法要か何かの行事が開かれていたのかも知れないがとにかく
人が多かった印象は強く残っている。

そして参拝が終わって駐車場に戻ると車が見つからない。あちこち探し歩いて
いると、聞いたわけでもないのに通り合わせた人が教えてくれた。同じ駐車場が隣
合わせにあり、置いたのは別棟の駐車場ではないかと。間違う人が多いらしい。
教えてくれた人に責任はないのだが、それなら判りやすくしてくれればいいのにと
思う。

メジロ写真館

2013-01-20 | 自然
 ミカンを半割りにして窓ガラスからほんの1m程しか離れていないバラの小枝に
串刺しにしていると、入れ替わり立ち代わり次から次へとメジロがやってくる。
単独で来ることはなく大抵2~3羽で多いときは5羽程度の時もある。

 2個を並べて置いたみたが、それでもかならず1羽づつ交代で啄ばむ。
1羽が啄ばんでいる間他のメジロは少し離れた木々の枝の中で待機して待ってい
る。
「〇〇君、まだー?」と言っているかのように世話しなく枝を飛び回る。
実に行儀がいい。


今日はメジロの写真を羅列する。

 キョロキョロ周りを見回す。
 

 

 周辺に異状がなければガブリ
 

 もう少しアップで
  

 回りがやはり気になる。
 

 ガブリ。
 


 キョロ、キョロ。
 

 ガブリ。
  

 逆さまでも・・・。
 

 満腹ーッ。うぃィ。
 
 
 今度は上からアタック。やはり回りが気になる。
 
 

 

 

 

 

 今度はミカンのなかに止まってミカンをワシ図上掴み。
 メジロの「酒池肉林」状態。
 

 菓子袋に残った砂糖をミカンに乗せて砂糖水にして置いたら
ミカンの縁に止まって砂糖水を先に舐める。
 
 
 
 



日光東照宮の五重塔 ~五重塔巡り(重文―6)

2013-01-18 | 旅行
 五重塔は本来佛舎利なので神社にあるのは場違いのような感がするがここ東照宮
にもあるらしい。
神社で五重塔があるのは他には広島・厳島神社だけだと思う。家人に言わせると、仏閣の
守護神として神社が併設されているのが普通で別におかしくはないと言う。でもやはり変だ。

 先に「あるらしい」と書いたが、東照宮は高校の修学旅行で行っているはずなのに全く
五重塔を見た記憶がないからだ。もうおよそ半世紀も前である。記憶がなくなる
のは当然かも知れない。しかし、絢爛豪華ではあるがどこか成金趣味を思わせる陽明門
や「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿および左甚五郎作といわれる眠り猫の彫刻などは
見た記憶がある。そして日光華厳の滝も。

 五重塔は東照宮に入口に建っているので確実に見ているはずで、教科書にも載っている有名
な陽明門や彫刻だけが記憶に残っているのだろう。(下のmapは東照宮HPより転載借用)
 

 カメラは持参したもものの残念ながら写真も残っていない。まだモノクロが主流でカラーフィル
ムは貴重品だった。家が商家で比較的裕福な同級生がカラーを持っていたのが羨ましく思われた
記憶が蘇る。

 以来、関東には出張で幾度となく出かけたものの埼玉・草加あるいは茨城・鹿島までで
さすがに栃木に行く用件はなかった。従ってこの日光が本州で今まで行った場所の北限になる。
日本海側では新潟・長岡までである。

 暇になり桜前線を追ってのんびりと北上しようかと思っていた矢先にあの東日本震災、原発事故で
計画中止。復興がまだまだ進んでいないが体力、気力が残っているうちに回りたいと思っている
のだが・・・。




メジロを至近距離から撮影

2013-01-17 | 自然
 庭の植木に半割りのミカンを串刺しにしておいたら入れ替わり立ち代り
いろいろな小鳥がやってくる。

少し大型のヒヨドリ、羽根に白い斑点が特徴のジョウビタキ、そして
目の周りが白いメジロ。


ヒヨドリは餌のミカンをごっそりと取っていくうえ、被写体としてもあまり上品
とは言われぬ姿をしておりどちらかというと邪魔者。
ジョウビタキはせわしなく動きまわりなかなかいいポーズをとってくれない。
そして警戒心が強く撮ろうとして動くとすぐに飛び去っていく。

メジロは警戒心がもちろん強いが、餌を啄ばんだ後周囲に異状がないか確認するため
キョロキョロと見回す。シャッターチャンスが多い。そしてウグイス色の体色が
美しい。

何とか至近距離で撮れないかと窓ガラスから1mほどのところにミカンを刺して
置いたら絶好のシャッターチャンスが訪れた。

 こちらが見えないように新聞紙をレンズの部分だけ
 くり抜いてカモフェラージュ。
 

 まず一羽がやって来て警戒しながら啄ばむ
 
 
 

 位置を変えてミカンの下側も・・・
 
 
 

 首を伸ばして
 
 警戒はぬかりなく周囲を見回す
 

 最初の一羽が食事を済ますまで近くで待っていた二羽目が飛来。
 スズメのように決して奪い合いをしない。実に行儀がいい。
 二羽目はミカンに直に止まってかぶりつくように啄ばむ。
 一羽目とお尻の部分が違うようにも見える。ツガイかも。
 ただモノの本によると外見では雌雄見分けがつきにくいとある。
 
 
 

 メジロは保護鳥で飼育するには許可がいるようだ。台湾から輸入したメジロを
 買って来てメスだったら鳴かないので放鳥する人がいるとのこと。これが本当
 なら困ったものだ。

 我が家に来るメジロはしばらく楽しませてくれそう。