私の過去の創作blogを読んで下さる方々がいてとてもありがたい事です。
しかし、どうもフィクションと事実を混同してる方が複数いらっしゃるようです。
例えば、昨日自分のblogのbest10にランクインした『秘密の張り込み』ですが、これは同僚に失恋して心を病んだ元女性医師を取り上げ、麻薬密売と絡めた物語です。
それも2014年の作品です。
これは、麻薬取引の実態を知らなない私が、某報道番組から想像力を逞しくして作ったものです。
わざわざ自分の作品を、しかもずっと以前のblogに興味を持つ方々ってどんな方なのだろうか?昔手塚治虫の漫画を取り上げた時、読んで下った方々か?と思い返すとお医者様ではないか?と考えてしまったのです。どうも私を傷つきやすい繊細な女性とだけしか見ていらっしゃらないようです。私これでも両親の精神的経済的な柱になってた事があるんですけど。その重圧に耐えかねて苦しんでいたのです。
お医者さんは経済的不安のない、知能は高い方が殆どですね。
医学は社会経験や一般的な世間常識を身に付ける為には役立つものではないようです。
なので社会の見えない部分があるのでは?と思います。
そして、この作品に限り、自分の体験は全く含まれてません。想像だけです。
失礼な話はこれまで。
この度大幅に添削した物語を以下から始めます。宜しくお願いします。
依頼者は小柄な中年男だった。
「古美術商 秋田修」ごくシンプルな名刺を渡してくれた。
肌の色艶が頗る良くて精力的な印象を受けた。一見さりげない服装だが、極めて上質のものしか身につけていない。
藤堂剛は「儲かってるんだな」と思った。
場末の流行らない探偵事務所、しかも所員が藤堂一人の事務所に来る客とは見えないが、よほど隠したい事情があるのだろうか。
「お宅には24時間ある女を見張っていただきたいんです」
藤堂の心の中を見抜いた様に秋田はにこやかに言う。
この男、只者じゃないと用心しながら藤堂は仕事を引き受けた。
なにせ成功報酬300万円はありがたい。
その他必要経費の他、報告する度に10万円出すと言う。
藤堂は敏腕刑事と目されていたが、早とちりで無罪の人間を誤認逮捕をして訴えられ首になった。
世間の信用を失って他の仕事を探しようのない彼の懐を見透かした様な数字だった。
依頼された仕事は、ただ女性の行動を見張る事である。依頼の理由は知らされていない。
依頼された仕事は、ただ女性の行動を見張る事である。依頼の理由は知らされていない。
女性のマンションに近いアパートの一室を改造して用意してあるという。
「美人ですぞ」からかう秋田の目が鈍く光った。
「美人ですぞ」からかう秋田の目が鈍く光った。
「この男、その女にこっぴどく振られたのか?」一瞬そんな思いが藤堂の脳裏をよぎった。