生涯、男の目で母親を見る事が出来なかった為、女を観念的にしか捉えられない、と五木寛之は書いている。
又「自分なりに女性との触れ合いはある」という言い方でしか、自身の青春放浪について書いていない。
ストイックという以上に、ある意味女性との濃い触れ合いを罪の如く捉えるものがあるのではなかろうか?
演歌「旅の終わりに」は氏が作詞したものである。
歌詞そのものの様に、五木寛之は様々な土地に住み、見果てぬ夢を見に異国へ旅立つ。
もっとも、若かった時に一緒になった医師の妻は変わらない。
おそらく文字通り精神的な支えであったのかと思える。
過去を遡る旅の中で、貧しかった学生時代に触れている。
いかにも生き生きと贅沢な青春が描かれていた。
贅沢なというのは、自由なおしゃべりと情けに満ちた時代だったからだ。
「人間的な娼婦。酒と、友情と、そして闘争」即ちグッドオールドディズ。
と氏は言う。
ただし、決して戻りたくない時代だと言う。
はっとするほど真実をついている。
それにしても、人生を文字通りの旅人として生きる氏は私の目にはカッコいいのである。
^o^
やはりブログを書くのが一番青春衛生上良いみたいです。
本当はもっと長編が書ける腕があればと嘆息しきりです。
読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️
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