読書の森

松本清張 『西郷札』最終章



作者は作品を書く時間も経費も惜しんだ。

新聞社の帰り道、近道の鉄路を通って
星明かりの中で創作ノートに書き込む。
ペンを落として探し回った事もある。

厚い近眼鏡をかけた狷介そうなこの人が生み出す物語は、豊かな想像力に満ちている。




実は、家族を養うための懸賞金欲しさに始めた創作が認められ、次々と珠玉の物語を生んだ。

波乱含みの作者の人生以上に彼が編み出す物語は先が知れず、多様性があり、人間心理の奥底に迫る。

いつまでも読み継がれる秘密は?
松本清張の作品を読まれるときっと分かると思う。
自分自身が感じるのは、人間観察の鋭さと心理分析の巧みさである。

アガサクリスティの名作も然り、シャーロックホームズも然り、名探偵は人を見誤らないようである。

読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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