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読書の森

新津きよみ『妻の罪状』

厳しい世相の中でも、クリスマス間近の街中は心浮き立つものがありますね❣️


ただし、高齢者の自分は風邪をひくと大ごとになりやすいので、家で読書に親しむ年末にしようと思ってます(少し窓を開けて空気の入れ替えをすると身体に良いようです)。

世田谷区散策の折購入した本の一冊に、新津きよみさんの『妻の罪状』があります。
デビュー作『両面テープのお嬢さん』の頃から読み易くて面白い作品を書いてる作者にシンパシーを感じ、時々購入してます。

時の流れは無情でお嬢様も介護世代になって、この作品は過酷な多重介護を扱ってます。
平穏な暮らしをしていた専業主婦が、痴呆の義母(93歳)と糖尿病で寝たきりになった夫(71歳)の介護で疲れ、心身を蝕まれて発作的に二人を殺してしまった、そこからお話が始まります。

ワクワクする謎解きがある訳でもなく、現実に身につまされるものがありますが、ベテランの作者の事で、きっちりどんでん返しが用意されてて、読み物として面白いです。

ただ、愛し合い信じ合った親子夫婦の関係も、経済的身体的不具合が生じると非常に脆いものだ、としみじみ感じる短編集であります。



気を取り直して、又毎日のリーズナブルな食事について紹介します。
「干瓢の卵とじ」です。
水で戻した干瓢を適宜切って、味付けした卵でとじる簡単料理です。
干瓢はミネラルや食物繊維に富んだ優れものです。

干瓢に限らず乾物は長期間保存が効くありがたい食品です。栄養価も高いし嵩張りませんので購入しとくとお得かと思います。


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