お彼岸の3月21日実家に出かけたら弟が「カタクリの花が咲いているよ」と教えてくれました。
母が植えた椿や花蘇芳など数々の木々の間に一本のカタクリの花が咲いていました。毎年数本のカタクリの花の開花を楽しみに見守ってきた母の大切な花のひとつです。
実は母は1月の終わりにこの世を去りました。
心筋梗塞で倒れ入院3週間。コロナ禍で私が顔を見ることが出来たのはもう私が誰ともわからない亡くなる17時間前の事。
それより以前に弟が会わせてもらえた時は部屋のガラス越しに目と目が合い母は気づいたようです。そのことを聞いてとっても嬉しかった。
私は母と温かい手を握り「今までありがとう」と言いたかったけどそれはかないませんでした。
倒れる一日前には 母は4人の曾孫に囲まれそれぞれの子とおもちゃのボールを楽しそうに投げ合っていました。その嬉しそうな顔を眺め私はその姿に大きな幸せを感じていました。思い出の良きその一日があってその光景はしっかりの脳裏に焼き付きました。
享年100歳でした。
母との充実した日々が次々思い出されます。
私はあなたのような生き方をしてゆきたいと思います。
カタクリの花 来年も咲いてくれますように。
タイトルの写真は昔写した岩さくらの花