小学生の頃
放課後になれば友達と自転車に乗り
町外れの誰も来ないようなところへと出かけては秘密基地を作った。
あるときは、閉鎖された無人の工場だったり、山の中の木の上だったり、
はたまた背の高い笹が生い茂る堤防の上だったりした。
頭の中で悪役を仕立て上げ、対抗すべく知恵と力、あらん限りを尽くして
日夜・・・昼間だけだけど・・・奮闘した。
あるとき友達の一人がナイフとノコギリと千枚通しと缶切・・・とにかく
何でも揃っているアーミーナイフもどきを買ってきた。
とうぜん全員が触発されて同じものを持つことになったのだが、
それを使って笹の茎をバサバサ切り始めたところ誤って指を切ってしまった。
真っ赤な血が
ドバーッ
あまりの驚きに痛さも忘れ、仲間の心配そうな顔に笑顔で「だ、だだ、大丈夫・・・」
と言いつつ、とりあえず帰宅した。
で、母に見せたところ
『あほっ、○×△#*※※△・。αβΓ!!!×、、○××』
で、それで、痛さと安心感と怒られて、わけの分からない感覚から、泣き出してしまった・・・
というような思い出がある。
その後、友達も手を切ったり、夢中になって日が暮れるのを忘れたりしていたら、
親に探し出され、こっぴどく叱られた挙句、生い茂っていた笹が全て刈り取られてしまった。
SCHOPさんの写真を拝見し思い出したこと・・・