本の書評じゃなくて、本棚に並ぶ本についてのエッセイなんでしょうか。
なんとも ふわっとした感じが心地よい本です。
冒頭 『 ・・・超人的な記憶力の持ち主でない限り、本は読んでも、記憶したひとはまずいない。・・・・どうせ憶えられないなら、何もしゃかりきになって読むことはない。なんなら読まなくてもいい。読んだって、どうせ忘れてしまうのですから。・・・』 ってのを読んで、わぁ救われた・・・と思ったものです。 なにしろ自分の本棚をみて、読んだのか未読なのかすら忘れてしまった本があるし、読んだはずなのに中身を全く思い出せない本が多々あるし、書店でみつけた面白そうな本を買って帰ると、既に本棚に並んでた・・・というくらい激しく忘れてしまうもんだから。 そして 『 ・・・読まなくてもいいんです。その本がこの世に存在すると知っているだけでいい。読んだ本とまだ読んでいない本の差は・・・微々たるものです。』 って言葉に激しく共感。
「と、いうわけでさ、お父さんの本は、これと同じで読みたいと思ったときの記憶が並んでるんだな~ どだ、わははは」
娘 「 本棚あふれて、積んであるじゃん! 本棚になってないし~ 」
俺 「 そりゃ、オメーだろ、つまらんマンガばっかじゃねぇか 」
娘 「 つまんなくても、高くは売れる。 二束三文じゃないもんね
それに~、憶えてるし~、同じやつを2冊も買ってないしぃ~ 」
俺 「・・・ぉ、おにょれ~ 」