トバ・カタストロフ以降7万年をかけて現在に至るわけですが、文明が興りだしたのが、どの地域でも古くて紀元前1万年頃のことであり、それ以前の6万年もの長い間はなにをやっていたのだろうと不思議に思います。
ひょっとするとムー大陸とかアトランティスなんてところに超古代文明があったとしたら面白いのでしょうが、過去7万年以内にひとつの大陸が水没して消えるなんてのは、どうも有り得なさそうです。
でも人類誕生が16万年前なら、トバ・カタストロフまでに9万年間もあり、現在以上に繁栄した文明があったとしても不思議じゃないのですが・・・
さてと話を戻し・・・6万年の間は食料を求めて世界全域へ拡散する時代だったのでしょうね。容易に狩ることが出来る獲物を喰い尽くしつつ、それらを追って行くうちにアフリカから中東、インド、インドシナ、中国へ、更にはシベリアからアラスカへ渡り、ついには南米へと至るわけです。 その間、総人口はそれなりに増えているのでしょうが、拡散しているので人口密度的には、それほど増えていないのかもしれません。 それに狩猟採集では食い尽くしたり気候変動が影響して、人口が増えるには限界があるのでしょう。 やはり農耕が発明されるまで6万年かかったということでしょうか。
で、少しずつ人が増えて、家族から親族の集まりが出来て、やがて村ができて、力のあるものから弱い者まで集まって・・・というわけで、肥沃で住みやすい地域で起きたのが、アジアでは中国。
その頃の人口密度を推定するに、wikipedia「歴史上の推定地域人口:McEvedy&Jones(1978)」を基にグラフ化したものを目を細めて眺めつつ、現在の国土で割ると、紀元前6000年頃には1~2人/km2。
そして紀元前1000年の頃には人4/km2 にまで増えています。同じように、日本の人口密度が4人になるのは西暦400年の頃です。 その頃といえば古墳時代になろうかという時代でヤマト王建があったとされる時期に符合します。 ・・・と思うと、文明発生まで6万年かかったというのも不思議ではないのかもしれません。
人口密度の推移 (人/km2)
(wikipedia「歴史上の推定地域人口:McEvedy&Jones(1978)」参考)
西暦 中国 朝鮮 日本
-6100年 (1.6) - 0.1
-3200年 (2.1) - 0.3
-2300年 (3.1) - 0.7
-1300年 (4.2) - 0.4
-900年 - - 0.2
-400年 - - 0.2
-200年 4.4 0.5 0.4
1年 5.5 0.9 0.8
200年 6.6 1.4 1.9
400年 5.5 2.3 4.0
600年 5.2 4.5 7.9
800年 5.2 9.1 10.6
1000年 6.9 11.4 11.9
1100年 10.9 13.6 15.2
1200年 12.0 18.2 19.8
1300年 9 14 26
1400年 8 16 33
1500年 11 18 45
1600年 17 23 58
1650年 15 23 66
1700年 17 28 77
1750年 23 32 77
1800年 34 34 74
1850年 45 41 85
1875年 43 48 95
1900年 49 54 119
1925年 55 84 159
1950年 61 136 222
1975年 87 227 291
※()内は、グラフを眺めて出した、わたしの推定(^^;
日本の人口密度はひどいですね。
たぶん、縦に住んでいるんですね。
天は人の上に人を作らず・・しかし、人の上に住まいする。
あのビル、マンション、狭い住居。
かな。
2006年の国際連合世界統計年鑑というのがあるそうで、それによれば、中国140人 韓国485人 日本336人です。 で都市部に限るともっと多いので・・・そういうところでは、他の国々も・・・仰るとおり縦に住んでいるのでしょうね。 日本以上にすごいところもありそうですよ。