これといってタイトルが浮かぶわけでもなく…

2010-01-31 23:15:01 | 大きなこと
ただの雑感なんですが。

JRの空席照会のサイト「サイバーステーション」で検索していると、いよいよ「北陸」と
「能登」の予約が増えているみたいですね。週末は「北陸」のB寝台は満席ですし、最近は「能登」の指定席・グリーン車も、2月の平日ながら満席、ということも頻発しているみたいです。やっぱりここにきてファンは動いていますね。




それで、良くいわれるのが「廃止の報が出てから、ファンは乗りに行っている。なぜその前に何もしないのか」ということです。



僕自身、この考えを知ってから(おそらく、高2の夏ごろ?なので約4年です)、「何もないうちに乗っておこう」という考えをするようになりました。実際にしているかどうかというと甚だ疑問なのですが…

でも、最近少し考えが変わった気がするのです。



そもそも鉄道って、公共の交通機関ですよね?


それが一般の利用客ではなく、一部のファンによって支えられている、ってこと自体がおかしなことではないか、と思うんです。


今回の「北陸」「能登」に関しても、やはり利用客が少ない、ということが廃止の第一の理由でしょうし(車両の老朽化、というのもあります)、それを単に「ファンが悪い」という風に言うのはいかがなものか、と思いまして。


ファンの責任転嫁のようですが、やはり集客を怠った会社側にも大きな非があるのではないか、と思うんです。



僕は野球が好きなので、それを例にします。

球場が満員になる時って、応援団だけじゃなくて、市民とか家族連れとか、そういう「一回限りの人」というのがあると思うんです。そして、そのように人が集まるのは、やはり球団がそれなりに強い、からですよね。

毎年、セ・パ両リーグの下位チーム同士の争いだと、球場はガラガラです。そして、下位チームというのはだいたい戦力がないから勝てないわけですよね。

そこで、ここはひとつ球団側に努力義務があると思うんです。


たとえば選手を補強するとか。


そのようなことをせずにして、どうやって球場に人が入るでしょうか?


JRにも同じことが言えると思うんです。

いまどき、横になれるほどの大きさのベッドに6千3百円もだして誰が乗ろうと思いますか?
それなら同じ値段で、スペースがあって、朝食無料とかのサービスがあるビジネスホテルに泊まろうとするでしょう。


一回きりの客で、目的地のホテルが全部埋まっていて、しかたなくこれらの列車を使わなければならない時は、まあいいでしょう。


果たして、

「たんに乗ることが目的のファンにとって、何もないようなとき(つまり、列車が廃止になるという報が出ていない時)にわざわざ時間とお金をかけて、遠くに行きますか?」

ということなんです。

夜行列車の場合、日をまたぐわけですし、なかなか時間をとることもできません。

なので、「廃止になるから」というのはある意味動機づけになると思うのです。

そして会社側も、それを逆手にとってるんでしょうね。


たとえ、将来的に新幹線やリニアで高速化を進めて、それ以外の選択肢をなくす、という意図であっても、一般の利用者を集める努力さえしない会社は、企業としてあるまじき姿ではないでしょうか。

わざわざ「利用しないでください」といっているようなものですから。


だから、ファンにも責任はあると思いますが、やはりそこに非難の的を集中させるのではなく、会社側にも声を上げていかなくてはならないと思います。その時にけんか腰になるのではバカ同士のなじりあいになってしまいますけれども。


利用者あっての企業だと思うのです。

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