この間、伊藤洋志さんの『ナリワイを作る~人生を盗まれない働き方』という本を読みました。
「ナリワイ(生業)」という言葉は以前から知ってて、この本も新聞の広告欄にちらほら載っているのを目にしていて、この前大きな書店に行った時に見つけたので買いました。
で、この本を読んでいたら、僕の中にあるモヤモヤが結構上手く言語化されていて、わずか1日で読んでしまいました(笑)
じゃあ、そもそも「ナリワイ」ってなんやねん?ってことなんですが、本によると
・生活の充実から仕事を生み出す手法
であって、
・ナリワイで生きるとは、大掛かりな仕掛けを使わずに、生活の中から仕事を生み出し、仕事の中から生活を充実させる
・そんな仕事を幾つも組み合わせていく
・現代資本主義での平和なゲリラ作戦
だとのこと。
なので、マーケティングをして投資をするわけでもなく、レバレッジをしてなんたら、ということでもない。
年に一回で30万のナリワイや、毎月3万や5万などの小さなナリワイを同時に組み合わせて、生活を組み合わせていく方法なんですね。
これはTwitter上で有名なMGさんも時々つぶやかれていると思うんですが、
ある種、会社に依存せずに生きて行こう、ってことなんだと思います。
(こんな内容に興味のある方は、是非ご一読されるのをおススメします。)
そして、特に僕の印象に残っているのは「地域で仕事作りを考える」のような部分に書かれてあった内容です。
以下、本文そのまま写せないので、自分なりの言葉でまとめてみました。
- - - - -
元来、仕事は自分で作るものであった。
今でも地域によっては、屋根の茅を住民で葺き替えたりするところもある。
このような「仕事」はもともと、企業にしてもらうものではない。
土日だけ喫茶店を営業して、他の日は別の仕事をすることだってある。
今でこそ地域の活性化、と叫ばれているが、そのために観光誘致をして多額のお金を地元に落としたり、企業誘致によって雇用を守ったりするのは、「市場経済」の枠組み・思考に縛られてしまっている。
もともと地域は、住民が協力して「仕事」を作ってきていたので、それを「企業誘致」や「雇用の確保」という手段で解決することは難しいのだ。
- - - - -
おそらく、原文とは全く違ってしまいましたが(苦笑)、
この本を読んでドキッとしたのは、僕自身もそんな「雇用を生み出す」とか「多額のお金を落としてもらう」っていうやり方を、知らず知らずのうちに考えていたってことなんです。
(というか、こういうやり方を考えるのが普通だと思います)
これは軽く、自分の脳天叩き割られる体験でした。(っていってもただの読書やけど)
「仕事する」(この言葉はあまりにも多義的ですが)っていうのは、必ずしも「雇用される」ってことじゃないんやな、
ということに改めて気づきました。
これは僕にとって、結構大きな気づき。
やっぱり、日本の「高度経済成長」っていう時代が特殊やったんやろうか…
「就職活動」って言葉があるように、そして今でも毎年就職活動がされているように、
日本って「仕事をする」=「会社に雇ってもらう」っていう認識が強いんやと思う。
そしてそれは、自分の親の世代にとって「会社に雇ってもらって仕事をする」ってことが、あまりにも当然やったからとも思う。
(あくまで個人の予想・意見です)
だから、日本では「NEET」=Not in Education, Employment or Training
っていうのは"employment"っていうのが曲者で、
「仕事をする」=「雇われる」っていうのが強いニュアンスとして含まれているんだな、と痛感。
(そんなことを考えていると、僕は「仕事はしたい」けど「雇われたくない」人間で、めちゃくちゃわがままw)
上記の本の中にも、以下のような文章があって、ぼくはしっくりきました。
「そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、色々な仕事があり、それを各自が組み合わせて生活を組み立てていた。それをわずか40~50年で変えてしまった。ここにも日本の働き方の矛盾の根源がある。
例えば、その矛盾の一つのニート問題は、職の多様性の急激な減少に適応できない人が顕在化しただけ。それなのに、対策が会社に就職すつるための職業訓練だけでは無力だ。新しい自営を作り出さないと解決は困難であると言える。」
結局、僕がずっと持ち続けてた「違和感」は、この辺りのことなのかな、って思います。
今は「海外就職」なんてムーブメントが起こりつつあるけど、それもしっくりこなかったのは「就職」って部分があるのかもしれない。
「市場経済の競争原理からある程度逃れること」
と
「仕事じゃなくて生活」
「グローバルからローカルへ」
っていうのが、自分が持っている幾つかのキーワードの中にあるんだと。
僕も、生業と呼べるものを地道に作っていこうと思います。
「就職する」から「仕事を作る」へシフトしていきたい。
「ナリワイ(生業)」という言葉は以前から知ってて、この本も新聞の広告欄にちらほら載っているのを目にしていて、この前大きな書店に行った時に見つけたので買いました。
で、この本を読んでいたら、僕の中にあるモヤモヤが結構上手く言語化されていて、わずか1日で読んでしまいました(笑)
じゃあ、そもそも「ナリワイ」ってなんやねん?ってことなんですが、本によると
・生活の充実から仕事を生み出す手法
であって、
・ナリワイで生きるとは、大掛かりな仕掛けを使わずに、生活の中から仕事を生み出し、仕事の中から生活を充実させる
・そんな仕事を幾つも組み合わせていく
・現代資本主義での平和なゲリラ作戦
だとのこと。
なので、マーケティングをして投資をするわけでもなく、レバレッジをしてなんたら、ということでもない。
年に一回で30万のナリワイや、毎月3万や5万などの小さなナリワイを同時に組み合わせて、生活を組み合わせていく方法なんですね。
これはTwitter上で有名なMGさんも時々つぶやかれていると思うんですが、
ある種、会社に依存せずに生きて行こう、ってことなんだと思います。
(こんな内容に興味のある方は、是非ご一読されるのをおススメします。)
そして、特に僕の印象に残っているのは「地域で仕事作りを考える」のような部分に書かれてあった内容です。
以下、本文そのまま写せないので、自分なりの言葉でまとめてみました。
- - - - -
元来、仕事は自分で作るものであった。
今でも地域によっては、屋根の茅を住民で葺き替えたりするところもある。
このような「仕事」はもともと、企業にしてもらうものではない。
土日だけ喫茶店を営業して、他の日は別の仕事をすることだってある。
今でこそ地域の活性化、と叫ばれているが、そのために観光誘致をして多額のお金を地元に落としたり、企業誘致によって雇用を守ったりするのは、「市場経済」の枠組み・思考に縛られてしまっている。
もともと地域は、住民が協力して「仕事」を作ってきていたので、それを「企業誘致」や「雇用の確保」という手段で解決することは難しいのだ。
- - - - -
おそらく、原文とは全く違ってしまいましたが(苦笑)、
この本を読んでドキッとしたのは、僕自身もそんな「雇用を生み出す」とか「多額のお金を落としてもらう」っていうやり方を、知らず知らずのうちに考えていたってことなんです。
(というか、こういうやり方を考えるのが普通だと思います)
これは軽く、自分の脳天叩き割られる体験でした。(っていってもただの読書やけど)
「仕事する」(この言葉はあまりにも多義的ですが)っていうのは、必ずしも「雇用される」ってことじゃないんやな、
ということに改めて気づきました。
これは僕にとって、結構大きな気づき。
やっぱり、日本の「高度経済成長」っていう時代が特殊やったんやろうか…
「就職活動」って言葉があるように、そして今でも毎年就職活動がされているように、
日本って「仕事をする」=「会社に雇ってもらう」っていう認識が強いんやと思う。
そしてそれは、自分の親の世代にとって「会社に雇ってもらって仕事をする」ってことが、あまりにも当然やったからとも思う。
(あくまで個人の予想・意見です)
だから、日本では「NEET」=Not in Education, Employment or Training
っていうのは"employment"っていうのが曲者で、
「仕事をする」=「雇われる」っていうのが強いニュアンスとして含まれているんだな、と痛感。
(そんなことを考えていると、僕は「仕事はしたい」けど「雇われたくない」人間で、めちゃくちゃわがままw)
上記の本の中にも、以下のような文章があって、ぼくはしっくりきました。
「そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、色々な仕事があり、それを各自が組み合わせて生活を組み立てていた。それをわずか40~50年で変えてしまった。ここにも日本の働き方の矛盾の根源がある。
例えば、その矛盾の一つのニート問題は、職の多様性の急激な減少に適応できない人が顕在化しただけ。それなのに、対策が会社に就職すつるための職業訓練だけでは無力だ。新しい自営を作り出さないと解決は困難であると言える。」
結局、僕がずっと持ち続けてた「違和感」は、この辺りのことなのかな、って思います。
今は「海外就職」なんてムーブメントが起こりつつあるけど、それもしっくりこなかったのは「就職」って部分があるのかもしれない。
「市場経済の競争原理からある程度逃れること」
と
「仕事じゃなくて生活」
「グローバルからローカルへ」
っていうのが、自分が持っている幾つかのキーワードの中にあるんだと。
僕も、生業と呼べるものを地道に作っていこうと思います。
「就職する」から「仕事を作る」へシフトしていきたい。
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