無事予定どおり、講座を開くことができました。 拍手!!
というわけで、記念すべき最初の講座は予告通り「形式ってなんだ!?~電車編~」です。
まずはじめに、タイトルにあるように「形式」とは!?
答えは、簡単に言うと「車両の種類を見分けるためにつけた、便宜的な記号」のこと。
たとえば、将棋で指し手を記録するには「棋譜」という専用の記号を使います。
要はこれと同じで、形式を一瞥するだけで私たちは「この車両はこのような性能をもっている」ということを理解できるのです。
将棋を例にとります。
棋譜でいうと、「▲7六歩」(五角形がでないので三角形で我慢してください)という符号をみて、私たちはどういう情報を得るのでしょうか。
まず、「▲」で、「指し手は先手」と言う情報を、
次に「7」で「先手側から見ると、右側から7つめの筋に駒を動かした」と言う情報を、
「六」で「先手側から見ると、上から六番目のマス目に駒を動かした」と言う情報を、
「歩」で、どの駒を動かしたか、ということがわかります。
つまり、▲7六歩、という四文字には、上記のような多くの情報が含まれているわけです。
車両の形式も、端的に言うとこれと同じ理屈です。
順を追って説明することにします。
その前に断っておきますが、この「形式」というものは、JR各社の車両について当てはまるものであり、それ以外の私鉄などには当てはまらないので注意してください。
もともとは国鉄が発案したもので、日本全国に線路を持つ当時の国鉄にとって、「情報をまとめる」ということは、あらゆる面において煩雑さをなくし、ものごとを簡単に処理できることになったわけです。
それでは、実際に解説していきましょう。
基本的に、JRの車両は「103系」のように、「三桁の数字」で表されます。
形式の呼び名も「ひゃくさんけい」と三桁の数字で読む方法と、「いちぜろさんけい」のように、一の位の数字が三つ連続したように読む方法がありますが、ここではわかりやすいように前者の方法を使います。
この「103系」の1と0と3の三つの数字にも、棋譜のようにそれぞれ意味があります。
順番に見ていきましょう。
そもそも、百の位の数字は「1~9」、十の位は「0~9」、一の位は「1,3,5,7,9」の数字が使えます。
まずは、百の位が意味するもの。
以下のように分類できます。
百の位が
1~3 この列車の「電気方式はは直流式である」ことを示す。
4~6 この列車の「電気方式はは交直流式である」ことを示す。
7,8 この列車の「電気方式はは交流式である」ことを示す。
9 該当車両なし
横道にそれますが、直流とは、電気の流れが永久に一緒であること、交流とは電気の流れが一定に変化すること。
日本では、場所によってこの交流と直流が変化するところがあり、そのような区間を通して走る列車には、そのどちらにも対応できるような設備が搭載され、「交直流型」といわれています(直流式は直流区間のみ、交流式は交流区間のみ走れるので)。
直流、交流については、また機会があれば詳解しようと思います。
まあ、いまは「三つの方法がある」とでもご記憶ください。
次は、十の位の分類方法。
これは少々難しく、講座を開いている私自身も自信がない状態です。
十の位が
0 この列車は「通勤用として作られた車両である」ことを示す。
1 この列車は「近郊型として作られた車両である」ことを示す。
2,3 この列車は「郊外、中距離型として作られた車両である」ことを示す。
4 該当車両なし(不吉な数字として考えられているからか?)
5,6,7 この列車は「急行用として作られた車両である」ことを示す(151系、161系など明らかな例外あり)
8 この列車は「特急用としてつくられた車両である」ことを示す。
9 この列車は「試験用としてつくられた車両である」ことを示す。
この部分については、もう一度きちんと洗い流して完全版を載せたいと思いますが、明らかに違う部分がありもの申す!!と言う方があれば、コメント欄に遠慮せずにご投稿ください。
最後に、一の位です。
ここは、基本的に車両が作られた順につけられているので、深い意味はあまりないのが実のところです。
(例221系の後に223系が作られる。581系のあとに583系が作られる。)
足早になりましたが、以上のことをふまえると「113系」や「285系」や「455系」といった車両が意味するところがわかるわけです。
形式をさらに細かくわけた「区分番台」や、車両記号については、一通りの形式解説が終わってから取り組んでいきたいと思います。
以上で第一回の講座を終わりますが、感想などありましたらご遠慮なくコメント欄にお寄せください。
次回は「気動車、客車の形式」です。
開講予定は、金曜日、もしくは週明けの月曜日になると思います。
詳細が決定次第、スレッドでお知らせしようと思います。
最後まで講座に参加して頂いた皆さん、ありがとうございました。
というわけで、記念すべき最初の講座は予告通り「形式ってなんだ!?~電車編~」です。
まずはじめに、タイトルにあるように「形式」とは!?
答えは、簡単に言うと「車両の種類を見分けるためにつけた、便宜的な記号」のこと。
たとえば、将棋で指し手を記録するには「棋譜」という専用の記号を使います。
要はこれと同じで、形式を一瞥するだけで私たちは「この車両はこのような性能をもっている」ということを理解できるのです。
将棋を例にとります。
棋譜でいうと、「▲7六歩」(五角形がでないので三角形で我慢してください)という符号をみて、私たちはどういう情報を得るのでしょうか。
まず、「▲」で、「指し手は先手」と言う情報を、
次に「7」で「先手側から見ると、右側から7つめの筋に駒を動かした」と言う情報を、
「六」で「先手側から見ると、上から六番目のマス目に駒を動かした」と言う情報を、
「歩」で、どの駒を動かしたか、ということがわかります。
つまり、▲7六歩、という四文字には、上記のような多くの情報が含まれているわけです。
車両の形式も、端的に言うとこれと同じ理屈です。
順を追って説明することにします。
その前に断っておきますが、この「形式」というものは、JR各社の車両について当てはまるものであり、それ以外の私鉄などには当てはまらないので注意してください。
もともとは国鉄が発案したもので、日本全国に線路を持つ当時の国鉄にとって、「情報をまとめる」ということは、あらゆる面において煩雑さをなくし、ものごとを簡単に処理できることになったわけです。
それでは、実際に解説していきましょう。
基本的に、JRの車両は「103系」のように、「三桁の数字」で表されます。
形式の呼び名も「ひゃくさんけい」と三桁の数字で読む方法と、「いちぜろさんけい」のように、一の位の数字が三つ連続したように読む方法がありますが、ここではわかりやすいように前者の方法を使います。
この「103系」の1と0と3の三つの数字にも、棋譜のようにそれぞれ意味があります。
順番に見ていきましょう。
そもそも、百の位の数字は「1~9」、十の位は「0~9」、一の位は「1,3,5,7,9」の数字が使えます。
まずは、百の位が意味するもの。
以下のように分類できます。
百の位が
1~3 この列車の「電気方式はは直流式である」ことを示す。
4~6 この列車の「電気方式はは交直流式である」ことを示す。
7,8 この列車の「電気方式はは交流式である」ことを示す。
9 該当車両なし
横道にそれますが、直流とは、電気の流れが永久に一緒であること、交流とは電気の流れが一定に変化すること。
日本では、場所によってこの交流と直流が変化するところがあり、そのような区間を通して走る列車には、そのどちらにも対応できるような設備が搭載され、「交直流型」といわれています(直流式は直流区間のみ、交流式は交流区間のみ走れるので)。
直流、交流については、また機会があれば詳解しようと思います。
まあ、いまは「三つの方法がある」とでもご記憶ください。
次は、十の位の分類方法。
これは少々難しく、講座を開いている私自身も自信がない状態です。
十の位が
0 この列車は「通勤用として作られた車両である」ことを示す。
1 この列車は「近郊型として作られた車両である」ことを示す。
2,3 この列車は「郊外、中距離型として作られた車両である」ことを示す。
4 該当車両なし(不吉な数字として考えられているからか?)
5,6,7 この列車は「急行用として作られた車両である」ことを示す(151系、161系など明らかな例外あり)
8 この列車は「特急用としてつくられた車両である」ことを示す。
9 この列車は「試験用としてつくられた車両である」ことを示す。
この部分については、もう一度きちんと洗い流して完全版を載せたいと思いますが、明らかに違う部分がありもの申す!!と言う方があれば、コメント欄に遠慮せずにご投稿ください。
最後に、一の位です。
ここは、基本的に車両が作られた順につけられているので、深い意味はあまりないのが実のところです。
(例221系の後に223系が作られる。581系のあとに583系が作られる。)
足早になりましたが、以上のことをふまえると「113系」や「285系」や「455系」といった車両が意味するところがわかるわけです。
形式をさらに細かくわけた「区分番台」や、車両記号については、一通りの形式解説が終わってから取り組んでいきたいと思います。
以上で第一回の講座を終わりますが、感想などありましたらご遠慮なくコメント欄にお寄せください。
次回は「気動車、客車の形式」です。
開講予定は、金曜日、もしくは週明けの月曜日になると思います。
詳細が決定次第、スレッドでお知らせしようと思います。
最後まで講座に参加して頂いた皆さん、ありがとうございました。