イスラエル軍、ガザ最大病院を包囲 電力不足による死者32人に
2023/11/14 02:46
イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザの主要病院であるシファ病院の門に到達し、同院を包囲した。8日撮影(2023年 ロイター/Doaa Rouqa)
(ロイター)
Nidal al-Mughrabi Dan Williams
[ガザ/エルサレム 13日 ロイター] - イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザの主要病院であるシファ病院の門に到達し、同院を包囲した。同病院内にいるガザ保健省のアシュラフ・アル・キドラ報道官によると、この包囲と電力不足により、この3日間で32人の患者が死亡した。うち3人が新生児だった。
少なくとも650人の患者が病院内に残っている。イスラエルはガザを実効支配するイスラム組織ハマスが病院の地下に司令部を構え、患者を盾にしているというが、ハマス側はこれを否定している。
病院の外科医、アーメド・エル・モカララティ医師は電話で「戦車が病院の前におり、完全に封鎖されている。ここは完全に民間人の領域であり、あるのは医療施設だけ、いるのは入院患者と医師、その他病院に滞在している民間人だけだ」と語った。
イスラエル地上軍は10月下旬にガザに侵攻し、瞬く間にガザ市を包囲。戦闘はガザ最大病院であるシファ病院周辺に集中している。
キドラ報道官は、イスラエル軍の戦車が病院の門の前に駐留しているほか、イスラエル軍の狙撃兵や無人偵察機が病院内に向かって発砲し、医療従事者や患者の移動が不可能になっているとした。
神田財務副大臣更迭 相次ぐ政務三役交代 野党は任命責任追及へ
2023年11月14日 4時46分 国会
過去に税金を滞納していた神田財務副大臣が13日更迭され、今の国会で3人の政務三役が相次いで交代する事態となりました。
政府・与党は経済対策などに専念し国民の信頼回復に努めたいとしているのに対し、野党側は岸田総理大臣の任命責任を追及し、攻勢を強める構えです。
税理士資格を持つ神田財務副大臣は、自身が代表取締役を務める会社の土地や建物が税金の滞納により4度差し押さえを受けたことを先週、国会で明らかにし、陳謝しましたが、野党側から辞任を求める声が相次ぎ、13日、更迭されました。
後任には、自民党の赤澤亮正・元内閣府副大臣が起用されました。
岸田総理大臣は「任命責任については重く受け止めている。政治は結果責任だ。国民におわびを申し上げなければならないと思っている」と陳謝しました。
与党内からは「先週のうちに更迭しておくべきだった」などと政府の対応の遅れを指摘する声が出ています。
また、今の国会が召集されて以降、1か月足らずで3人の政務三役が相次いで交代する事態となり、与党内では、政権運営への影響は避けられないという懸念が広がっています。
政府・与党は、経済対策などに専念し国民の信頼回復に努めたいとしています。
一方、立憲民主党の泉代表は「辞任は当然だが遅すぎる。不注意では済まされず、議員も辞職すべきだ。相次ぐ政務三役の辞任は異常事態だ」と述べ、批判しました。
野党側は引き続き岸田総理大臣の任命責任を追及し、攻勢を強める構えです。