「上司にばれるのが怖くて…」町営施設の使用料100万円持ち出す 30代職員を懲戒免職 中種子町
2023/11/17 21:23
鹿児島県中種子町は17日、町営施設の使用料約100万円を自宅に持ち出したとして、農林水産課の30代男性主事を懲戒免職にしたと発表した。13日付。「入金処理遅れが上司にばれるのが怖くて持ち出した」と説明している。
持ち出されたのは町民がみそやドレッシング作りを行う施設「農村婦人の家」の使用料。町によると10月29日、財務資料を確認した同課係長が、使用料が処理されていないことに気付いた。主事は6~10月分の53件を処理していなかった。全額返金され、主事は「私的流用はしていない」と話している。
指導監督が不適正だったとして農林水産課長と同係長をいずれも減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。
田渕川寿広町長は「町民の信頼を著しく損ねる行為で申し訳ない。チェック体制を強化し、信頼回復に努める」とコメントした。