湯壷は花崗石を畳上げて、十五畳敷ぐらいの広さに仕切ってある。
大抵は十三四人漬かってるがたまには誰も居ない事がある。
深さは立って乳の辺まであるから、運動のために、湯の中を泳ぐのはなかなか愉快だ。
おれは人のいないのを見済ましては十五畳の湯壺を泳ぎ巡って喜んでいた。
ところがある日三階から威勢良く下りて今日も泳げるかなとざくろ口を覗いてみると、
大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいて貼り付けてある。
湯の中で泳ぐものは、あまりあるまいから、この貼札はおれのために特別に
新調したのかも知れない。おれはそれから泳ぐのは断念した。
夏目漱石「坊ちゃん」より
さあ、かの有名な226事件から今年は80年であるそうです。
また、毎月26日は風呂の日でもあるそうです。ご無沙汰をしております。
3度の飯より風呂好きなマティーニ‘RUNDMC‘SAITOです。
風呂の日ということで、昨年末に行ってきた「ときがわ温泉」のお話をします。
日帰り入浴のみ可能な、旅館とき川さんにお邪魔してきました。
こちらの施設は、日帰りのみでお部屋は2部屋しかなく、
1日昼の部と夕の部の4組しか受け付けない温泉施設です。
昼の部は11時から15時まで。夕の部は16時から20時までです。
よくTVでも取り上げられており、有名なようです。
我が家は、昼の部にお邪魔しました。
敷地に入ると柚木にたわわに柚子がなっていました。
お料理も柚子薬膳料理をいただけるので柚子押しな感じです。
お邪魔すると、お抹茶と柚子羊羹をいただき、料理も食前酒のゆずワインから始まり、
まさに柚子三昧です。(詳細はお品書きを参照下さい)
お風呂も
「ほんものの温泉におはいりください!!この温泉は100%の源泉(ph11.3)をかけ流しにしております。(じゅんかん器は使用しておりません。)」
とかかれており、入浴して肌を触るとヌルヌルします。
自宅の風呂と同じに考えて入っていると湯あたりします。
(ええ、湯あたりしましたとも。のぼせまくりです。)
浴衣も色々種類を用意してもらっており、非常に楽しいです。
湯上りも肌はスベスベして、いい感じです。まあ、湯疲れは半端ないですけど。
大変贅沢な時間を過ごしました。
みなさまも機会がございましたらぜひ、行ってみて下さい。
では、また来週!(嘘)