このお酒は、立山登山の帰りに、関電トンネル電気バスの扇沢駅で買いました。
蔵元の北安醸造は、扇沢駅と同じ大町市の、大正12年創業の酒蔵です。
売り場では、瓶全体が新聞紙にくるまれて、黄色い紙で「黒部ダム限定」のシールがついていました。
秩父でも新聞紙に包まれたお酒を買ったことがあります。そのお酒は、瓶の中で発酵が続いていて、小さな穴が開いているので、逆さまにしないで下さいと言われたのを覚えています。
このお酒「濃醇原酒」には、そういう注意書きはありませんでしたが、名前の通り濃醇で濃厚です。アルコール度数は19度でこれもかなり高めです。
口に含んだお酒が、濃い霧のように広がるのが独特でした。
黒部ダムでは、観光シーズンになると有名な観光放水が行われます。毎秒10t以上の水が、霧状になって消えていきます。
後味は、濃厚な霧はすべて消え去り、一転してとてもすっきりしていました。黒部ダムのように落差の大きい味わいだと思いました。