唐松岳(2,696m)・五竜岳(2,814m)
今年・2016年から、8月11日は”山の日”で祝日です。祝日であってもなくても会社は夏休みだったかもしれませんが、初めての”山の日”は山で過ごしたいものです。槍ヶ岳、乗鞍岳の山行から帰ってきて、まだ感動も覚めないうちに、2日後の昼にはもう2人で長野行きの新幹線で出かけていました。
「北安曇から後立山連峰を眺めると、高さは特別ではないが、山容雄偉、岩稜峻厲、根張りのどっしりした山が眼につく。それこそ大地から生えたようにガッチリして、ビクとも動かないと言った感じである。これが五竜岳だ。北は大黒の岩峰を経て唐松岳へ続き、南は八峰キレットの嶮によって鹿島槍岳に連なり、昔は後立山縦走中の難関であった。」
(深田久弥『日本百名山』(新潮社版))
五竜岳はとても興味深い山でした。五竜を眺めたことはあっても、どんな山かは全くつかめなかったからです。3年前白馬岳・杓子岳へ登った時には、五竜岳が見えていたはずですが、よく分かりませんでした。この山は、間近まで進まないと、本当のところが分からないようにできているようです。
鹿島槍ヶ岳に登った時の写真です。遠くに五竜岳が見えるはずですが、まったく分かりませんでした。しかし、登った時は青空が少し見えただけで感動していました。
前日は白馬八方温泉に泊まり、朝6時過ぎに出て八方ゴンドラリフトの乗り場まで行きました。強アルカリ性らしく、とろみのある温泉に入れました。
近くには、長野オリンピックでも使われた白馬ジャンプ競技場があります。
熱気球があがっているのが見えました。体験飛行を行っているそうです。早朝でなければ、熱気球は飛ばすことができないそうです。
ゴンドラ1本、リフト2本を乗り継いで、あっという間に1,830mの八方池山荘までやってきました。雲の上に白馬岳が眺められました。リフトからは、目指す五竜岳に、鹿島槍ヶ岳も見ることができました。文明の利器で1,000m以上標高を稼いだことになります。夏場はスキー場が放牧場として利用されているそうで、ゴンドラの下で乳牛が戯れているという珍しい風景を目にしました。
途中の八方池まではトレッキングコース「八方尾根自然研究路」で、登山以外の人も多かったです。渋滞が発生するほどではなかったものの、とても賑わっていました。
(登頂:2016年8月中旬) (つづく)