心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

長野・飯綱山(4) 

2016年04月24日 | 志賀高原・浅間山・妙高山


飯綱山(1,917m) (つづき)

 帰りに、南峰に建つ飯縄神社に立ち寄りました。社殿の中には奉納された天狗のお面と、その下駄が飾ってありました。プラスチックケースの中に登山帳があり、その中に、今年は本当に雪が少なかったんだなと思わせるページがありました。


 帰りはこの分岐点から、戸隠神社の中社へ下る西登山道を下りました。すぐに残雪が現れました。登りとはうって変わって雪が多く、なくなったと思ったらまた現れるの繰り返しでした。急ではないものの、危なっかしい残り方をしている斜面もありました。アイゼンを持ってきてよかったです。また踏跡があったのは助かりました。戸隠連峰と高妻山を正面に見ながらの下りが続き、眺望は登りに歩いた一の鳥居からのコースより豪快でしたが、登りにあったたくさんの小さな石仏はこちらにはありません。


 高妻山の鋭鋒ぶりがすごいです。名山には違いないのでしょうが、人に一切弱みを見せない山というか、何だか分からないエネルギーの強さについていけない感もあります。高妻の登山道は急坂の連続だそうです。百名山ですからいずれは来るつもりですが、登る前からしんどそうな山の予感です。


 雪を気にせず歩けるようになったあたりからは、カラマツの樹が多かったです。終わりが近づくにつれて傾斜は緩やかになり、葉の落ちた森林に日差しが差し込む、落ち着いた道になりました。戸隠神社へお参りし、5時10分発のバスで長野市街に出ました。バス停近くには蕎麦屋さんがありましたが、時間は夕刻。売り切れの看板が出ていて、この日戸隠で蕎麦をいただくことはできませんでした。

 遠出の楽しみがあり、残雪歩きがあり、北アルプスの眺望があり、充実した一日でした。今度は雪のない時期に同じコースを歩いてみたいと思いました。



 (登頂:2016年4月初旬)

 ◆◆◆◆◆

【残雪の飯綱山を登る】
 一の鳥居登山口10:48→天狗の硯岩12:34→飯綱山頂13:35~13:55→戸隠神社(中社)16:35
 ※黒姫山と同じく、東京から日帰り可能な山です。残雪は、登り(一の鳥居登山道)はほとんどなしで、一方の下り(西登山道)は軽アイゼンなしではきついと思いました。一の鳥居登山道の往復だけならアイゼンは不要でした。もし雪がまったくないなら、西登山道も難なく歩くことができるでしょう。同じ山でも二つの道はそれぞれに個性がありました。登りと下りで違うルートをたどることをおすすめしたいです。
 (体力●●○○○ 技術●●●○○



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