御在所岳(1,212m)・国見岳(1,170m) ((1)のつづき)
裏道へ行く登山道との分岐点では、そのまま中道を進みます。
御在所ロープウェイの鋼索の下をくぐる所があります。
4合目で「負ばれ石」が現れます。いくつもの巨岩が、全部同じ角度で傾いています。2枚の岩の間に、ちょこんと小さな岩が乗っかっているのが、「負ばれ石」らしい雰囲気がしました。
地中にはもっと大きな岩が埋もれているのに違いありません。
しばらく登り、地図上に「キレット」とある所を通過します。北アルプスの「大キレット」を想像してしまいましたが、名前のように切れ落ちた感じはありませんでした。
その次が、御在所岳最大の芸術作品と言ってもよい「地蔵岩」です。
上から見下ろすと、正方形をした真ん中の岩がなぜ落ちないのか全く分かりません。
背後に大きく伊勢湾が広がっています。
地蔵岩は、方角で見た目が全然違います。真横からの姿は、見下ろした時よりもずっと安定していました。真ん中の岩はお辞儀をしているようです。それが、次第に起き上がってくるのです。
見たことのある中で、一番不思議なストーンアートでした。
(登頂:2013年5月上旬) (つづく)