(つづき) 青森県には、(JRや第三セクターではない)私鉄が2社あります。津軽五所川原から中泊町の津軽中里を結ぶ津軽鉄道は、本州最北端の私鉄です。
津軽鉄道で有名なのはストーブ列車です。ストーブ列車に乗ったことはないですが、すれ違ったことならあります。機関車が引っ張る編成ではなく、ディーゼルカー2両で客車2両をサンドイッチしている4両編成でした。車内ではお酒を楽しむ人が多いようでした。
その津軽鉄道では、昔ながらの「腕木式信号機」も現役です。腕木式信号機が使われている路線は、今や全国で津軽鉄道だけになりました。
津軽五所川原駅から線路沿いをしばらく歩き、遮断機のない踏切を渡った先に大きな信号が立っています。水たまりに踏切のバツ印が映っていました。
腕木式信号機は、斜めに下がっている時が「進行」・真っすぐの時は「停止」です。
最初、信号は「停止」状態になっていました。このままでは列車がホームに入れないなと思っていると、10時10分過ぎに突然斜めに下がりました。腕の部分だけでなく、信号全体が振り子のように動く、豪快な感じがしました。
普通の信号機は、ランプが緑や赤に変わるだけです。信号そのものが動く様子を初めて見ました。
2018年・戌年の正月を走る列車にて。