立山(別山(2,880m)・真砂岳(2,861m)・大汝山(3,015m)・雄山(3,003m))
((6)のつづき)
「~ すずりがいけ(硯ヶ池)
別山の頂上にある径20mに満たない小さな池。
標高約2,870m。大正の初期これを水場にその畔で剱岳登頂にそなえるキャンプがなされた。 ~」(『剱岳地名大辞典』佐伯邦夫(立山カルデラ砂防博物館研究紀要第13号))
別山には、硯ヶ池という池と、地図に書かれていない小さな池がありました。
硯ヶ池は小さいのもさることながら、水深のとても浅いのが印象的です。水面は透明で、底に石が沈んでいるのが手に取るように分かるので、浅いに違いありません。
この水量では、「剱岳登頂にそなえるキャンプ」にはまったく足らない感じがしますが、雪解け水の豊富な時期はまた違うのかもしれません。
もう一つの、名もないさらに小さな池は緑に囲まれ、水際をイワイチョウの黄色い紅葉が彩っています。
剱御前小屋からの道と、真砂岳からの道がY字に合流する地点には、四方のうち三方を石で囲われた祠があります。 さらに10分ほど進んだ場所の方が、標高は高いのですが、そこまで来る人は少なかったです。展望は最高でした。
(登頂:2020年9月中旬) (つづく)