番外編 八戸鉱山(-170m)
八戸鉱山は石灰石の露天掘り鉱山です。
最深部は、日本で一番標高の低い陸地であり、マイナス170mにまで達しているといいます。
「八戸キャニオン」と呼ばれ、地元では有名ですが、タクシーの運転手さんによると、ここに連れて行って下さいという観光客はほとんどいないとのことでした。
キャニオンの様子を眺められる展望台があります。展望台へ通じる道路は石灰石で白くなっています。雨の日は大変だと思います。
最低地点は樹木に隠れており、見つけることは出来ませんでした。しかし、現場はとにかく横方向に広く、驚愕のスケールです。
展望台の横には、現場で走るトラックのタイヤが展示してあります。公道で走らないタイヤは、人の背丈よりはるかに高いです。しかし、鉱山で走っているトラックは小さく見えます。ゆっくり走っているようですが、間近で見れば速いかもしれません。音は意外なくらいに静かです。
整然と削られた斜面を斜めに走る道路もあります。そこにマイクロバスのような車が一台下って行きます。あのバスに乗ってみたいと思います。
石灰石のモニュメントが2つあります。左は「石灰石生産量1億トン達成 昭和48年創業-平成10年2月」で、右は「1億5千万トン達成 昭和48年創業ー平成19年5月」と刻まれています。暗算はできませんでしたが、1億トンから1億5,000万トンに達するまで、1日15,000トン弱です。
採掘された石灰石は、ここからおよそ10kmの、ベルトコンベアで八戸港まで運ばれます。ベルトコンベアはJR八戸線の鮫駅付近で、車窓から見ることもできます。
日本にはこういう場所はここにしかないんじゃないかと思いました。