人の行く裏に道あり華の山

最近は景気の持ち直しで
貯蓄に期待できない個人マネーが
投資信託や株式投資に大量に流入しだしている。
書店に行くと
目ざとい場所に株関連の書籍が目に入る。
また情報起業とやらでマニュアル情報を提供して
一攫千金の射幸心をあおる書籍も目に入る。

経験からいわしてもらえれば
こんな全国の書店に並んで誰しもが目にする
情報公開されている情報で誰もが一攫千金など
ねらえるはずはない
万人が儲けられるはずがない。

金融業界に身を置くと
金融業界と個人投資家のこの
情報量のアンバランスさに驚かされる。

いつの時代も個人投資家は食い物にされる理由がよくわかる。

市場（マーケット）というものは感情に支配されており
株価などは人の感情で大きく変動するものだ
そしてマーケットに参加する投資家心理というものは数百年に渡り変化はしていない。
株式の世界は時々刻々と状況が変化する。
企業利益の伸び率にはほとんど規則性はなく、不規則な事象を予測したら外れるに決まっている。
外れる予測を逆手にとって、個人投資家をカモにするヤツらも多い。

なんでこんなおいしい情報を流すんだ？
なんで堀江モンはあんなに目立つ行動をするんだ？
ＩＴ長者のマスコミ登場がやたらに多いな？

ものを知らない素人が専門家の「これは狙い目」「これが推奨銘柄」「これは絶対儲かる」勝手な推評に乗せられ鵜呑みにし初心者は買いに走り一気に株が暴騰する。
そこをヤツらは売り抜ける。
とたんに暴落だ。単純な情報操作ってやつよ。
プロなら簡単な手口。

「株はわからない」
「よくわからないけどおいしい目にあえそうかも！」
考えることをウザく思う人。拒否する人が極めて多くなってきている。
考えることを拒否する人には女神は微笑まない。
「あちらの幸せな岸に渡りたい。でも泳げない。泳げない（株がわからない）ので専門家が勧める安くてお得な船を購入。意気揚々と船出をしたはいいけれど、船出して初めて気が付いた。その船はドロ船だったということを」なんて話はザラ。
操られるままに損をする。

株式投資で勝ち続けている人は１００人中４～５人。
そのほかの９５～６人は負けている。

その４～５人の人たちは長年の経験をもとに
独自の手法を身につけている人が多い。

エコノミスト、アナリスト、ストラテジスト、ファンドマネージャーの本当の姿を個人投資家が知ったら多くの人が彼らの情報に耳をかさないだろう。
彼らの重要顧客は機関投資家であって個人に流れてくる銘柄情報など陳腐なものばかり、それで儲けようなどとする個人投資家を横で見ていると悲しくなる。

ちょっとシビアな話になった。
たまにはこんなのもよいではないか？

エロの伝道師、アマルコルドでした。