今から20年ほど前になる
私は本気で日本にイタリア料理を紹介する
料理研究家になってやろうと考えていた。
当時は今活躍されている
落合シェフ、山田シェフ、片岡シェフなどは一般人には全くの無名
ただ落合さんは当時からイタリア領事館・観光局等の在日伊人や
イタリアからの要人・観光客からも高い評価を得ていたな。
赤坂見附のTBSの地下のあの店へ私も通ってた。
(関口宏氏をときどき見かけた。関口さんは当時グルメ番組を担当してたな~)
また山田さんは斬新な料理のアイデアでイタリア料理界の風雲児的存在
(「そうめん」のように、冷製パスタなんて当時誰も考えられなかったよ!)
片岡さんはイタリア(ミラノの日本領事館にいた)から帰ってきたばかりの頃だ。
20年前の日本のイタリア料理界は
現地の本物の料理を提供する店が極めて少なかった。
サバティーニ兄弟、吉岡シェフ、海鉾シェフの店ほか全国でも数店だった。
スパゲッティなんか喫茶店で出される
ハム・ピーマン・玉葱炒めてケチャップドバッの「スパゲッティナポリタン」が国民的食べ物だった時代だよ(あれはあれで巧く調理すると美味いんだけどね)
まだまだ西洋料理はフランス料理が本道の時代。
余談だが、日本のこの気候風土でイタリアの風土で育った食材を そのまま持ってきて、同じ調理をしても
それがベストかというとそうではないぞ。
世界でも極めて湿度の高い国とされる日本。日本人が食するならば塩分や油分(オリーブオイル)の取り扱いを基本的に注意する必要がある。
(かつて現地の美味いチーズをイタリアと同じように台所に2日放置しておいたら、3日目にはカビだらけになって台無しにしたことがある。「なんて湿気の多い国なんだ日本てのはッ!」と思い知らされた)
「本場イタリア料理!」といってイタリア人の味覚に合わせ調理された料理だとすると、日本人には塩気が極めてきついと感じるし、日本の家庭では醤油をいろいろな料理の味付け・風味付けの調味料として使うように、彼らはオリーブオイルを同様に使う(地域によっては何でもかんでもオリーブ油をバンバンぶっかける)。乾燥したイタリアの気候では絶対ほしくなる調味料なんだが、日本で同様な使い方をしたら脂っこくて食べられない(おじさんおばさんは食べられないぞ)。
一般人からするとフランス料理は格式高く、お値段も高いものとされ、日々口にするものではなかった。
ワインなんか庶民は「高い酒」「貴重な酒」の認識が強かった。
国内での消費量が欧米とは比べモノにならないので
当然 ワイン1本の単価もバカ高い。
その高価さから、ワイン通になることで、自分をワインを食セル高貴な身分とでも評価されたいのか(フランス)ワインかぶれのおバカさんが日本には多いねぇ。
どこかの女優が「私の血はワインでできているのッ」なんていってたけど...(おやめなさいっていってあげたい。日本の酒をもっと勉強しなさいよ...世界一水が美味い国の酒を見つめてからにしたら?)
でも田崎さん(ソムリエ)は好きだよ。
今日は本題に入ろうと思ってたのに
長くなってしまったので
前書きということで
お許しを....
次回から 本論に入ります。
ゴメン
(つづく)
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