日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

村岡恵理「『赤毛のアン』と花子」

2014-09-04 | 【ま】行
2014年3月28日 第一刷発行  学研教育出版
絵;布川愛子   装幀・デザイン;周 玉慧


あまり朝ドラは見ないのだけれど、この花子先生には少し思い入れがあり毎朝録画して見ている。
今朝、「赤毛のアン」の原作本を手にした花子先生。
いよいよ佳境に入ったというところか。

私は子どもの頃から本を読むのが好きで、昭和37年発行『世界童話選』・昭和36年発行『アンデルセン童話』を買ってもらい、約50年間、今でも本棚に置いている。

いずれも、発行所は小学館で、編集委員は7名。  
川端康成や浜田広介などの名前と一緒に花子先生の名前があり、これらの本の装幀はとても美しくて挿絵も稚拙なものではない。
興味深い文章とドラマティックな挿絵がついていて、決して子どもをしつけ教育しようなどという下心も感じない。

これらの本を見ていると、花子先生や当時の児童文学に携わっていた大人たちが、どれほど本を読む子どもたちのために心を使われていたかがわかる。

「赤毛のアン」、私が読んだのがいくつの頃だったか、訳者が誰だったかは覚えていないけれど、楽しかった印象だけはちゃんと残っているしそのことが大切なように思う。

今、図書館にあるものは花子先生の訳ではないと思うけれど、もう一度読んでみてもいいかな、、。と思っている。
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森 絵都 「にんきものシリーズ」

2014-07-18 | 【ま】行
ってタイトルではないんだけどね。

森 絵都さんといえばヤングアダルト以上の年齢のものしか読んだことなかったんだけど、
これは、小学校の中学年くらいを対象に書かかれているのね。

とってもおもしろいですよぉ~
大好きなんです~このお話
と、若い本友、Aちゃんのオススメです。

絵:武田美穂  童心社

『にんきもののひけつ』1998年10月30日初版
バレンタインに義理チョコ1個しかもらえなかったけいたは、
27個ももらったこまつ君がうらやましい。
そこで、こまつ君の人気の秘密を探ろうと学校帰りのこまつ君の後をつける。
そして、、

『にんきもののねがい』1998年10月30日初版 
けいたがうらやましがるほどのクラスの人気者のこまつなおはる君は、
誰でもみんなあだ名で呼ばれているのに、
自分だけがあだなで呼んでもらえないことがさみしい。
にんきものだけど、親しまれていない、、って孤独感みたいなものかしら。。

『にんきもののはつこい』2001年4月2日初版
クラスの男の子から絶大な人気がある代わりに、
女の子からは嫌われている主人公。
将来は魔性の女になりたい、きさらぎさん。
なのに、、なのに、、
こまつ君のことが気になりはじめた
さてさて、結末は?

    

本人は意識しててもしてなくても人気者になっちゃう。
そんな、うらやましいような人気者にも、密かな悲しみや悩みがあるものなんだね。
少し、切ない話もあるんだけど、
みんな元気に大きくなって欲しい!
と、読んだおばあちゃんは思ったのさ
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水野敬也「夢をかなえるゾウ」

2014-06-06 | 【ま】行
㈱飛鳥新社 2007年8月29日 第1刷発行

●本文イラスト;矢野信一郎
●本文デザイン;池田進吾

これってドラマ化されてるの?

主人公が朝目覚めると、自分のことを神様だっていうガネーシャが枕元に。
長い鼻、白い牙、ぼってりとした腹と4本の腕に関西弁。

普通の小説だと思っていたら、いわゆる啓発本なんだよね、、。
そういうのあんまり読まないんだけど、
ガネーシャのキャラと二人の関係が微妙にステキに変っていくのがおもしろくて
ついつい最後まで読んでしまった。

ガネーシャ、嘘は言ってないしあったかい。
とってもあたりまえのことが書いてあって、
でも、しらけることなく、じんわりしたり可笑しかったりしながら読み終えた。
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森絵都「ショート・トリップ」

2013-09-26 | 【ま】行
理論社 2000年6月初版 

そのタイトル通り短い旅のお話で、毎日中学生新聞に連載された52編のうちの40編。
400字詰め3枚くらいかな?
つっと本題に入って、すっきりしたオチがあるというよりちょっと投げかけたままで終わらせてる。って感じかな。

「王様とカメと鈴木くん」
出発しそうで結局出発しない王様の緊張感がおもしろい。

「脱サラの二人」
会社の命令やスケジュールに従って毎日を送るのではなく、自分で考え自分で決定した人生を送りたい。と脱サラをして旅に出た二人が偶然出会う。でも、ガイドブックを見てツアーに参加し時計とにらめっこをしながらスケジュール表にしたがって旅している二人。なんだか悲哀だなあ……。

その他笑っちゃうのや考えちゃうのや、なーんかおもしろい「試食の人」ってのもありました。
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