日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

『TOKIO』編曲の後藤次利さんのお話 その②

2020-07-15 | ジュリー
今日は、知らない言葉が出てきてまして、聞き間違いもあるかもです。

↓ 聞き逃しで、ご確認を
眠れない貴女へ



村山
縁ですねぇ、、っておっしゃいますけど、これはもう、縁を超えて運命みたいな出会いだったんじゃないでしょうか。
すごいなあ。
寺内タケシとブルージーンズにせよ、それからもちろんザ・タイガースにせよ、
今聞いてもかっこいいんですよねぇー。
えーそして沢田研二さんの『ロンリーウルフ』、これはロックバラード調の曲でしたけれども、
この曲に引き続き、まったく違うテイストの楽曲『TOKIO』を編曲することになった後藤さん、
この曲はどのようにして制作されたのでしょうか。

後藤
打ち合わせは加瀬邦彦さんのご自宅に伺ったような記憶があります。
そこで初めて加瀬さんともお話したんですが、まぁお優しい方っていうか、もう、柔らかい表情で。
当然こちらは緊張して現場に伺ったんですが、も、ぜんぜん好きにしてください、みたいな、
自由にアレンジしてくださいっていうような感じ。
ま、とは言ってもいろいろな話をしたと思うんですが、プロデューサーの木崎さんを交え。
当時YMOなんかでも代表されるテクノミュージック、またニューウエーブという音楽ムーブメントみたいのもありまして、
シンセサイザーを多めに使おうか、みたいなことはあったと思います。
で、それまでのレコ―ディングってのはだいたいドラマーのワンツースリーフォーのカウントで曲がはじまっていくんですが、
この曲はですね、PPMって、そのテンポをコンピューターで管理して、一定のテンポで曲の最後まで維持する、
そんなやり方を導入した、僕にとっては初めての曲だったかもしれませんね。
で、沢田研二さんのシングル曲をアレンジするということは、とても名誉なことですし、こちらも力が入ってしまいますね。
それで、自分のアレンジの最大の武器は何だろうと考えた時に、
やっぱりロックテイストで、、をベースにしていこうといのが、この、メロディーを聞いたときの最初の判断でしたね。
で、また曲が、キーがT、シャープが2つのキーなんですが、これがギターとかでロックテイストを出すには、
このTの所がちょっとわかりません(^-^;
もう、ほんとに良いキーなんですね。それを土台にして進めて行きました。
イントロは、いわゆる、ジャッジャジャ、、ギターを弾く方はすぐわかると思いますが、
3度のドを小指で4度に半音上げて刻む、ローリングストーンズなんかもよく使ってました。
この3度のあたりもあやしい(^-^;
まっ、その、コードC的な弾き方でスタートし、次にですね、
このCもだいじょうぶかな(^-^;
自分のやっぱ、武器はベースだろ、ベースのフレーズで何か考えられないかな、
と、いうのが、次の僕のもくろみでしたね。


村山
この時、後藤さん27歳ぐらいでいらっしゃるんですねぇ。
音楽と関わる大きなきっかけをくれたお二人、加瀬邦彦さんと沢田研二さんと組んでの仕事って言ったら、
そりゃあもう、自分の爪痕を残したいって思いますよねぇ。
えー今、後藤さん、コメントの中で、ベースのフレーズで何かできないかな、、っていうふうにおっしゃってましたけど、
なんと、後藤さんがこのアレンジを解説するにあたって、音源をご用意くださいました。
お聞きください。

後藤
ちょっと説明するのに、簡単な音源を作ったんで、聞いていただけますかね。
ここで♪~~。ここは、是非!聞き逃しを聞いてください
この中に、この曲の・・だいたいエッセンスが入っているんですね。
フレーズというか、ベースが結構、、あの、、基本の音だけを弾いてるんじゃなくて、動いてますね。
それと、この特徴的なイントロにも入ってるフレーズ、ジャーンチャチャ・チャカチャンチャンってやつですね。
これはたぶんね、打ち合わせの段階で、
加瀬さんの音源にテキタコとかが入ってたような記憶があるんですけれどもね。
このテキタコっていうのも調べてもわからず(^-^;
なんか、これペンタトニックっていう、5音階のちょっと東洋的っていうか、不思議な感じで、
これが、すごくスパイスになってると思います。
そして、がーっとロックテイストで盛り上がってって間奏って言うと、
ま、ギターソロとか、がーっと言うのがまぁ、定石というか、そういうとこがあると思うんですが。
なんか、あの、詩の世界からもちょっと俯瞰で、東京の夜の風景を上空から見てるような、
なんか、そんな景色が、間奏で描けないかな、、って言うのがあったんですね。
ですので、シングル曲っていうとだいたい間奏もとっても大事で、盛り上がんなくっちゃいけない、って、
そんな強迫観念にかられてやるんですが、この曲の間奏はまったくそういうのがないですね。
和音と雰囲気って感じですかね(笑)
で、途中で、ピュンピュンピュンピュンっていう電子ドラム、
今はもう、、普通にパソコンのソフトで簡単に出るんですが、
そういう楽器が出現しまして、これにはその音を使用してますね。
確かね、間奏は、僕の記憶では、加瀬さんが叩いてたような気がしますね。
おもしろいおもしろい、って、笑顔で。そういう気がします。間違ってないと思いますね。
それでは聞いてください。



ここで『TOKIO』がかかります~~(*^-^*)

加瀬さんの笑顔かぁ~

つづく~
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