日記も気ままに

JULIEというフィクション、澤田研二というノンフィクション。
フィクションには裏打ちされたノンフィクションがある。

倉知淳「なぎなた」

2014-02-16 | 【か】行
2010年9月30日初版 東京創元社

表紙画:片山若子

作品集ということで、中には7編。それぞれ作品の個性は登場人物の個性ともに面白かった。

         

『運命の銀輪』・・・死神を思わせる風体の乙姫警部。

『見られていたもの』・・・いろいろ今は一般的になりつつあるし作者さんが言う後味悪いもないし(笑)

『眠り猫、眠れ』・・・倉知さん、猫が好きだよねぇ。ちょっと切なかったです。いろんな意味で。

『ナイフの三』・・・これはね、ややこしかったというか、、私の中ではいまいちだった。

『猫と死の街』・・・犯人は他の重い罪を犯しててそれに対して謝罪の気持ちがあるけど捕まるのが嫌で結局逃げてて、それでも、誰かに謝るという行為で自分の中で自分の罪を許してる、っていうか、、なんというか、、。

『闇ニ笑フ』・・・オチは途中でわかるんだけど、読んでると私も他人や物を観察しなくっちゃ。って思った。

『幻の銃弾』・・・翻訳じゃないってわかってるから翻訳のように書いていらっしゃるのね。って思って読んだ。同じ名前連呼は最初は苦痛だったけど、そのうちリズムになってきて(笑)それに、人に踏まれて「ぺちゃんこ」ってのも、回数でてくると、ずいぶんおかしかった。


あとがきに其々の作品の解説がついていて
この本をもう一つの短編集「こめぐら」とともに購入するともれなく福の神が付いてくる。
って、書いてあった。
私は図書館で借りてきてるから、福の神はついてきてなかった
けど、「こめぐら」は一緒に借りてきたので、この後読むことにするわ
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