今朝の日経新聞に「米長短金利11年ぶり逆転」とのセンセーショナルな記事が載せられていた。短期金利が長期金利を上回るという異常現象で、かねてから株価暴落の兆しとして恐れられてきた。
昨日、米国は休日となったため、12月4日(火)のニューヨーク市場の数字に基づく報道であるが、当日のイールドカーブの逆転現象はいかなる状況であったのか。次のチャートはその実際である。
詳しく見ると、確かに2~5年の曲線はわずかに下がっているように見えるが、全体としては未だ右肩上がりになっており、逆転現象とセンセーショナルに報道するほどではないのではないか。
Yield Curveの逆転は、景気後退・相場暴落の兆しとして市場関係者から注目されていることには変わりはないので、注意は怠らないようにはしたい。FRBの次の動きが気になる。