そして…麻也はすぐにのぼりつめてしまった…
すると、息つく間もなく、体をひっくり返されると、感じる背中を責められ、さらにはおさえつけられ、気づけば…
諒の長く美しい指が麻也の深奥に入ろうとしているのを感じる…
「あ…ん…」
あられもない自分の声が恥ずかしい。
ようやく諒のささやき声が入ってくる。
「…麻也さん、ひとつになろうね…」
あ…
麻也の体には力が入ってしまう。
(諒、本当に前みたいに俺とひとつになれるの?
無理しなくていいのに…)
しかし、麻也の肌は、諒の熱いものを感じている。
そして、かつてのように諒の指先は潤滑油を塗り、マッサージをして麻也のあの部分をほぐして…
「はぁ…ん…ん…」
…諒のが…入ってくる…
「あ…はぁ…ああっ…」
「…麻也さん…俺こんなに愛してる…」
信じて…
麻也は、いつも言ってしまう、恥ずかしさからの「いや」は、今夜ばかりは絶対言わない。
そのうち諒はいつもより早く、麻也の中で果てていた。
それを感じて、麻也も安心して、ラストをむかえることができた…
(…諒…本当に俺のこと…受け止めていけるのかな…)
「…麻也さん…俺を本当に許してくれたんだね…俺たち、今またひとつになれたよね。」
息をはずませながらの諒の明るい声が麻也には嬉しかった。
(諒は本当に…俺のすべてを受け止められるんだ…)