BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

★BLロック王子小説24-8「ディスティニーアンダーグラウンド」

2021-02-20 22:19:01 | ★ディスティニー24章
 そして…麻也はすぐにのぼりつめてしまった…
 すると、息つく間もなく、体をひっくり返されると、感じる背中を責められ、さらにはおさえつけられ、気づけば…
 諒の長く美しい指が麻也の深奥に入ろうとしているのを感じる…
「あ…ん…」
 あられもない自分の声が恥ずかしい。
 ようやく諒のささやき声が入ってくる。
「…麻也さん、ひとつになろうね…」
 あ…
 麻也の体には力が入ってしまう。
(諒、本当に前みたいに俺とひとつになれるの?
 無理しなくていいのに…)
 しかし、麻也の肌は、諒の熱いものを感じている。
 そして、かつてのように諒の指先は潤滑油を塗り、マッサージをして麻也のあの部分をほぐして…
「はぁ…ん…ん…」
 …諒のが…入ってくる…
「あ…はぁ…ああっ…」
「…麻也さん…俺こんなに愛してる…」
 信じて…
 麻也は、いつも言ってしまう、恥ずかしさからの「いや」は、今夜ばかりは絶対言わない。
 そのうち諒はいつもより早く、麻也の中で果てていた。
それを感じて、麻也も安心して、ラストをむかえることができた…
(…諒…本当に俺のこと…受け止めていけるのかな…)
「…麻也さん…俺を本当に許してくれたんだね…俺たち、今またひとつになれたよね。」
息をはずませながらの諒の明るい声が麻也には嬉しかった。
(諒は本当に…俺のすべてを受け止められるんだ…)