映画『ミラーを拭く男』をDVDで観ました。
☆あらすじ☆
定年間近に交通事故を起こした皆川勤(緒方拳)は、家族に内緒で会社を辞め、カーブミラーを拭き始める。
事故現場となったカーブミラー、市内のカーブミラーを拭き終え、全国のカーブミラーを拭く旅に出る。
北海道・稚内を出発点に、ただひたすらカーブミラーを拭く皆川の姿に、現地の人々や、取材に来たテレビスタッフは魅せられていくのだが、家族は彼の行動をなかなか受け入れることができないでいた。
3年後、皆川の妻・紀子(栗原小巻)、息子・芳郎(辺土名一茶)、娘・真由美(国仲涼子)は、事故にあった皆川と宮城で再会する。
皆川は、この後も旅を続けるのか、それとも・・・。
~という話。淡々として、ちょっと考えさせられる、そんな映画でした。
この作品の中で、拳さんは、ほとんど台詞がないのです。びっくりしたぁ
寡黙な役柄ということで、「うぅ」とか「あぁ」とか「いや」とか、相槌くらいしか喋らないまま、物語が進行していきます。
そんな中、時折見せる拳さんの笑顔や、片手を挙げる仕草に、心奪われます。
美しい風景の中に拳さんがいることが、ただ嬉しかったりします。
拳さんがいなくなってしまったなんて、未だに信じられません。
この作品に、津川雅彦さんが出演しています。
映画の感想を聞かれた津川さんは、「台詞がない役は、(演技が)下手な緒方くんにぴったり」と、コメント。
こんなやりとりや、映画の中のツーショットに、じ~ん
映画のストーリーよりも、拳さんの存在感が心に残る作品でした。