杏の読書日記プラス

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ミラーを拭く男

2009-03-06 18:32:46 | 映画


映画『ミラーを拭く男』をDVDで観ました。

☆あらすじ☆

定年間近に交通事故を起こした皆川勤(緒方拳)は、家族に内緒で会社を辞め、カーブミラーを拭き始める。
事故現場となったカーブミラー、市内のカーブミラーを拭き終え、全国のカーブミラーを拭く旅に出る。
北海道・稚内を出発点に、ただひたすらカーブミラーを拭く皆川の姿に、現地の人々や、取材に来たテレビスタッフは魅せられていくのだが、家族は彼の行動をなかなか受け入れることができないでいた。

3年後、皆川の妻・紀子(栗原小巻)、息子・芳郎(辺土名一茶)、娘・真由美(国仲涼子)は、事故にあった皆川と宮城で再会する。
皆川は、この後も旅を続けるのか、それとも・・・。

~という話。淡々として、ちょっと考えさせられる、そんな映画でした。

この作品の中で、拳さんは、ほとんど台詞がないのです。びっくりしたぁ
寡黙な役柄ということで、「うぅ」とか「あぁ」とか「いや」とか、相槌くらいしか喋らないまま、物語が進行していきます。
そんな中、時折見せる拳さんの笑顔や、片手を挙げる仕草に、心奪われます。
美しい風景の中に拳さんがいることが、ただ嬉しかったりします。

拳さんがいなくなってしまったなんて、未だに信じられません。

この作品に、津川雅彦さんが出演しています。
映画の感想を聞かれた津川さんは、「台詞がない役は、(演技が)下手な緒方くんにぴったり」と、コメント。
こんなやりとりや、映画の中のツーショットに、じ~ん
映画のストーリーよりも、拳さんの存在感が心に残る作品でした。


コメント (8)
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チームバチスタの栄光

2009-02-25 18:39:01 | 映画

映画『チームバチスタの栄光』をDVDで観ました。

☆あらすじ☆

成功率60%という心臓手術”バチスタ手術”。
東城大学付属病院「チームバチスタ」と呼ばれる、7人のエリート集団は、手術成功記録を26連勝と伸ばしていた。
しかし、突如、3例続けて術中死が発生。
事故か? 殺人か?
内部調査にあたった心療内科医の田口の前に、「これは殺人だ!」と断言する破天荒なキレモノ役人・白鳥が現れた。

~という話。

お人好しの心療内科医・田口に、竹内結子。厚生労働省役人・白鳥に、阿部寛。
「チームバチスタ」メンバーには、外科医に吉川晃司、佐野史郎、玉山鉄二。
病理医に池内博之、麻酔医に田中直樹。臨床工学技士に田口浩正、看護師に井川遥、というキャスト。

う~ん、原作を読んだときに、田口役は上川隆也がいいな~なんて、思っていたので、田口役・竹内結子と聞いたときは驚きました
でも、映画を観ると、納得。
原作者・海堂尊さんも、「竹内さんには、”しなやかな強さ”を感じます。適役だな、と感じました」とコメントしていました。
そして、白鳥役は、ピッタリ!阿部ちゃんしかいないでしょ、って感じです。
でも、でも、もっとはじけちゃってもいいかな。
原作とくらべると、ずいぶんおとなしい白鳥でした。

映画と原作の違いは、やはり気になります。
原作を読んで、自分の中でイメージができていると、そのギャップが大きいです。

それでも、映画ならでは、という場面に出会うと嬉しくなります。
次の映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』での、田口・白鳥コンビも楽しみです。
早く、会いたいな~
コメント (2)
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少年メリケンサック

2009-02-17 15:41:11 | 映画

映画『少年メリケンサック』を観ました。

☆あらすじ☆
 
レコード会社のお気楽契約社員・かんなは、新人発掘が仕事。
ネットで見つけた「少年メリケンサック」のライブ映像を、社長に見せたことから、かんなの日々は一変する。
過激なパフォーマンスのパンクバンド「少年メリケンサック」の映像は25年前のもので、メンバーは50歳を過ぎたオッサンだった!!
事実を知り、呆然とするかんな。事実を知らずに、「契約をとれ!」と盛り上がる元パンク青年だった社長。「ライブが観たい!」と増え続けるアクセス。
全国ツアーが次々と決まっていくものの、「少年メリケンサック」のメンバーは、冴えないオッサンのまま。
「奇跡を見せてやるよ」と言った酒びたり中年・アキオの言葉は、本当なのか?
かんなと「少年メリケンサック」の運命のツアーが、始まった・・。

~という話。

今年初の映画。観たいものは、いろいろありました。
『マンマ・ミーア!』とか、『旭山動物園物語』とか。
『感染列島』とか、『誰も守ってくれない』とか。
そんな中、宮崎あおいちゃんが好きだから~という理由で、この映画を観にいきました。

う~ん、宮崎あおいちゃんは、かわいいんだけど。クドカンワールドについていけない
どこで笑うのかわかんないよぉ

~という映画でした。とほほ。


コメント (2)
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ALWAYS続・三丁目の夕日

2008-11-09 22:47:15 | 映画

少し前に、映画『ALWAYS・続三丁目の夕日』をDVDで観ました。

平日のお休みは、ひとり映画がマイブーム。
生協の近くのレンタルショップでDVDを借りて、毛布にくるまって、映画鑑賞。
じんわり幸せ~な時間を過ごしてます。
そんな時間に、ピッタリの映画が、これ。
前作『ALWAYS・三丁目の夕日』の一年後が描かれています。

昭和34年、東京タワーも完成し、高度成長時代に突入する東京。
鈴木オートでは、一平と同じ年齢の鈴木美加を預かることになり、茶川家では、淳之介を巡って、実の父・川渕と、茶川がある約束を交わすことに。
淳之介にきちんとした暮らしをさせたい、そのために、「芥川賞を獲る」と宣言し、執筆に専念することを決めた茶川。サポートする鈴木一家の面々。

この一体感が、良いです。
鈴木オートで、住み込みで働いているロクちゃん、こと六子。
茶川と淳之介と離れていても、ずっと思いつづける踊り子のヒロミ。
子どもたちからアクマと呼ばれる宅間医師。タバコ屋のキンさん。
登場人物のひとりひとりが、良いです。

時代が変わっても、この作品が伝えてくれる、人の温かさを守っていきたい。
そう思いました。
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容疑者Xの献身

2008-10-06 20:57:30 | 映画

天才数学者:石神哲哉(堤真一) VS ガリレオ:湯川学(福山雅治)

映画『容疑者Xの献身』を観てきました。
原作を読んでいたので、石神役の堤真一さんは、イメージと違うのでは?という不安を抱いていたのですが~
参りました。堤さんの演技に引き込まれた2時間半でした。

スクリーンの中には、原作と同じ石神がいました。
その姿は、切なく、孤独で、胸を突かれる思いがしました。
そして、そんな石神を思う湯川の姿にも、せつなさが溢れていました。

映画の後半、「こんな終わり方で、いいんですか?」と詰め寄る内海薫(柴崎コウ)に、「この問題を解くことができても、誰も幸せにはならない」と、真相を明らかにするのをためらう湯川。
テレビシリーズでは、見せることのなかった湯川の脆さが、ますますせつなかったです。

とてもいい映画です。
原作のファンも、テレビシリーズのファンも、納得の出来だと思います。
いや、それ以上かな。

衝撃のラストは、観てのお楽しみ。
このトリックを考えた東野圭吾さんに脱帽です!

花岡靖子役の松雪泰子さんの演技も、良かったです。
ぜひ、スクリーンで。

堤さんの眼力に痺れること、間違いなし!!の映画です。
みんな、観てね~

追伸:原作の感想は、こちら→『容疑者Xの献身


コメント (4)
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