19年3月×日

　春の陽気に誘われて、冬眠から目覚めた釣りキチ二人。
今年は超暖冬でいつでも出れたのだが、船頭、細木先生の占いで今年は健弱と
言う年回りで、健康に気をつけてゆっくり過ごさなくてはいけないらしいので
約1か月出漁を控えていた。

　いよいよ春の到来で、得意の投げ釣りシーズンだ。
これがなぜ得意かと申しますと、餌をつけ投げ込んであとはゆっくり、お湯割りなど頂きながら待つだけですので、ほんまにええ釣りでっせ。

　巷の情報ではまだ、イイダコが釣れているらしい。タコ好きの小倉ですので
こんな情報を見逃すはずがありません。
6時半ごろ出港し係留場所では潮は走っていないので、イイダコからスタート
するつもりでマイポイントに向かいますとかなり波立ち潮が走っています。
知り合いのゆうき丸がやっていたので、どうですか～～～～と大声をあげ情報を
聞きますが、頭の上で手が左右に動いている。
あかんらしいな～ほな中八木で投げ釣りしょうか。

　一路朝日に向かい東に15分ほど走り、いつものマイポイントを避けはじめての
ポイントを魚探で探し海苔の養殖のブイに船をかけさせてもらい、本日は超高級
マムシ（太くて艶も色も良い）たっぷりつけ、磯がブイから少々遠くにあったので
遠投する。竿は各自2本だ。

春～～るよ来い、アブラメ来い。朝からまわっとん違うの？いいやもう飲んでまんねん。小倉が持ってきた芋焼酎のきき酒で、焼酎飲んで40年特に芋焼酎にはちょっとうるさい船頭である。
上品な芋の香りとわずかな甘みが感じられ高級焼酎だ。
でも船頭は昔の焼酎を知っています。強烈に臭く、アルコールが鼻をつきこんなもん飲めませんわと思うほどの焼酎が多かったが、薩摩白波が全国ネットになり大衆向けに飲みやすく癖のないように改良されていったようにおもいます。
たまに昔風の焼酎が飲みたくて、あちこち探しますが、最近はほとんどぶち当たりません。
　
　さてさてよく考えると釣りをしていました。
試飲中に小倉と焼酎の評価をしていますと船頭の右の竿が動いたような気がします。当たったな～冬の釣りですのであわてることはない。
もう一度当たるまでゆっくり待つ。コツコツと引いている。
大きく竿をあおり巻きあげます。
何かが付いています。久々の魚の引きです。小倉はフグと違うかと言うています。
違うような気がしますが、白い腹を出しくるくる回りながら上がってくるのを
想像したが運良く茶色いアブラメ22ｃｍと23ｃｍがダブルでかかっています。

　続き同じ竿に又あたり今度はちょっと抵抗が強い。
小倉がタモいるかと聞いてくれたがそこまでの大物ではないようだ。
でも今シーズン最初ですので念のためにすくってもらい32ｃｍの良型のアブラメだ
船頭もう1匹追加し9時半ごろ潮がゆるんできたので、
二見に戻りイイダコに挑戦です。

　船頭、小さいが2匹連続で上がりいけるかと思ったが、その後反応なし。
小倉が、今回金銀パールプレゼント～～～か？昔流行ったパール玉のテンヤの
おもり部分に赤、黄、グリーンのテープを巻き試している。
これが本日、大ヒットし入れ食いがあった。
船頭は意地を張ってマイテンヤで頑張っていたがあまり差がつくので小倉さま
のテンヤをかりますが乗らないときは乗らない。
　船頭5匹、小倉さま頑張り17匹の大差になり潮が変わりイイダコをあきらめ
又、中八木に戻りガシラ、アブラメを少々追加した。
初戦にしては上等の釣果になりました。