それはズバリ！ ブライス人形である。
おいおい、何を言い出すかと思えばこの人は…
30とっくに過ぎてて人形はないだろ、人形は。
との思いは、もちろん私にだってある。
だが、そんなみみっちぃ世間体など
簡単に吹き飛ばしてしまうくらい、
凄絶なまでに…ブライスはかわいいのだ！！
http://rodent.velvet.jp/kimono/blythe/blythe.htm
髪型、髪の色、メイク、服装などの違う
さまざまな種類があり、瞳の色は４種類に変わる。
１体１体表情が違っていてまるで生きているみたい！
欲しいっっ……！！
しかし、だ。資本主義の世の中においては、
凄絶なかわいさで人を魅了するモノは大体値が張る、
というのが常であって、ご多分に漏れず、
ブライス嬢はお高いのである。
定価で約金１万円也。
今月のお小遣いはとうに遣い果たし、
来月のお小遣いは美容院と下駄に消えて行く予定。
それに、今思い出したが、
先日エアロビクスの先生に、
「新しいシューズを買うためにお金を貯めます！」
などと高らかに宣言したばかりではないか…。
その舌の根も渇かぬうちに、どんな顔をして
「１万円の人形を買いたいので当分シューズは買えません。」
なんて唐突な言い訳ができるというのだ。
これではまるで、友達のいない、
偏執的な人形マニアみたいではないか。
いやもちろん、明るく健全な人形マニアの方だっているのだろうが。
そういうことではなくて。
１万円の人形……！！
真剣に悩んでいる自分が恐ろしい。