センブリ

急に夕べ涼しくなって、今朝は少し喉がはしかい。
そういえばパンツ一丁で扇風機つけて寝たので風邪引いたかな？

腹に来たかな、わずかに痛い気がする。
早いとこ「にがとう」飲んで忘れよう。は、昔の話・・・。

「にがとう」で思い出した。
昔の古い家のとき、暗い流しの戸棚の奥に、干して束ねた「にがとう」が
あってよく煎じて飲まされたものだ。

チリチリになった白い花と変色した葉っぱ、濃い紫色の茎、少し黄色がかった
白い色の根っこ、あれ煎じるとすごく苦いが胃の痛みや腹の痛みによく効いた。

山の日当たりのいい雑草の中に。
群生っていう程ではないがま纏まって生えていて、下草刈などの山仕事の
手伝いのついでなどに見つけ、根っこから引き抜いて干して保存したものだ。

そうしたら昨今の隠れた山草ブーム、直径２５センチ位の浅い瀬戸物の
植木鉢にあれがぞっくり生えていた。

紫色の茎に緑の葉っぱ、白い小さな花をつけて15～20cmの高さにしつらえて
あるのに驚かされた。見事なものである。

ラベルを見たらにがとうなのに「にがとう」ではなくて、「センブリ」と
書いてあった。

確か夏から秋にかけ野山でよく見たのに、近頃は見付けるのが骨らしい。

下赤阪の棚田　四季物語　～癒しの原風景～ ♪Summer／久石譲