ムード

若い女性に、デートでどこへ行きたいかと聞くと、かならずといっていいほど、
東京ディズニーランドのようなテーマパークや遊園地の名があがる。

何度いっても楽しい、という女性も少なくない。

なぜ、東京ディズニーランドなどが彼女たちの人気を集めるかというと、ひとつには、
ここが「非日常」の場所だからではないだろうか。

女性の夢を誘うお城をはじめ、おとぎ話の中のお姫さまになったかのような気分に
ひたれる建物や、アトラクションが多い。

だからこそ、何度も行きたいということにもなるのだろう。

こういう女性心理は、男には理解しにくいところでもあるが、女性の気分というものは、
周囲の環境からの影響を受けやすいということがいえるだろう。

男性に比べて繊細で感性の豊かな女性は、環境に合わせて気分も変わり、その場の
ヒロインになったかのような気分になる。

環境さえ用意されていれば、女性にとっては、おとぎ話のお姫様になるのも、
あるいはカルメンのような情熱的な女になるのも、容易なことなのかもしれない。

女性がムードに弱いといわれているのも、彼女たちにはこういう心理的傾向性があるからだ。
このように女性が「別の女」になれるのも、その環境が非日常的である程いいわけである。

そんなときが女性を口説く最大のチャンスといえるだろう。
しかし、少しでも日常的なものが顔を出すと、女性も現実に立ち返ってしまうのて
注意しなければならない。

したがって、女性は「非日常」と感ずるロマンチックな場所でロマンチックな愛の言葉を
ささやくと、女性もすっかりその気分になっていくのだ。

ロマンチックな場所というのは、一流ホテルや高級レストランなど、豪華な雰囲気の
漂うところばかりではない。

美しい星空が見える郊外だって、女性を口説く絶好の場所といえるのである。