年越しそばに始まり、雑煮、おせち料理、七草がゆと年末年始は、和食を
味わう機会に恵まれる。
めったに気にしたことがなかったが、和食がユネスコの無形文化遺産に
登録されてから、器に映る季節感や一品に込められた意味を少しだけ意識する。
自治体や企業の間でも、伝統継承や地域振興にと和食を前面に出した
取り組みが進む。
京都市は、日本料理を修業する外国人に就労資格を与える国の特例措置を受け、
近く老舗料亭に外国人を迎える。
大阪府は、板前が客の目の前で調理する「カウンター割烹(かっぽう)」発祥の
地だそうだ。
板前の話術と伝統の技をカウンター越しに楽しめる臨場感が魅力で、
府などの呼び掛けに応じた39店舗が24日から、「大阪割烹体験」として、
手ごろな価格で特別メニューを提供する。
古代の都が置かれた奈良は和食の源流とも言えようし、兵庫の酒文化も奥深い。
関西は和食文化の一大集積地だ。
今年は、割烹体験などを通して和食の神髄に迫ってみるのもいい。
和食の基本・黒鯛三枚卸 <料理人教習用>