寿迎夢・寿迎夢

海砂利水魚水行末雲来末風来末

帰趨本能

2006-04-23 | Weblog
らっしゃい!                  
「晴耕雨読晴振雨眠」からのお客様。
貧乏性と帰趨本能ではどちらが勝つと思いますか ?  

結論として有ストテレスの経験則の場合は「帰趨本能」でした。 
実体験で説明すれば、有ストテレスもご多分にもれず4年程東京へ単身赴任をしておりました。
少し遅い青春を謳歌して楽しい人生を歩んでおり、「金帰月来」で月に二回自宅へ帰っていました。
帰省する日ながら、いつもの通り「花金」で若い衆を引き連れて六時には会社近くの居酒屋へ。
みんな何時もに比べ金曜日ということで盛り上がる。
何時も何時も仕事・上司・得意先・女性・趣味の同じ話題で一升瓶の焼酎が2本ほど空いてしまう。
気が付くと新幹線の最終の少し前。
慌てて一週間分の着替えの入ったバッグを抱えて15分で東京駅へハーハー息を切って大爆走。
何とか発車間際の新大阪への最終便に飛び乗るのが恒例であった。
早い場合は繰り上げ変更できる為、長い経験より最終列車の指定席を獲ってある。

新横浜を過ぎるとさっき走りまくった所為で荒かった息も落ち着いてきて喉が渇いてくる。
缶ビールを買って喉を潤すと小田原辺りで睡魔が襲ってきて何とか最終に間に合った安心感と金曜日という開放感でついウトウトと深い眠りに陥る。

気が付いたら新幹線が止まっている。
降りなければと慌てて一週間分の着替えの入ったバッグを抱えて(くどい)飛び降りる。
階段を下りようとするが何か雰囲気が違う。何時もの駅ではない。
直に状況がわからない。改札まで行くとなんと未だ「名古屋駅」である。
降り遅れないようにと走って飛び降りたが駅を間違えている。
ガーン!である。  
新大阪止まりの最終列車である。ホームで待っても列車は明日の朝まで来ない。
仕方なく改札を出るとタクシー乗り場付近であり何気なくタクシーに乗り込んでしまった。
「お客さんどちらまで」と聞かれて何も考えず自宅を告げてしまった。
「しまった、ここは名古屋じゃ」気づいたが後の祭りである。
ビジネスホテルに泊まれば7千円程度で、金曜日の夜の閑散日で何処でも泊まれたはずだがとっさにその発想が出なかった。  これが帰趨本能か?
名神高速に乗って関が原辺りから如何にでもなれとふてくされて又寝てしまう。
「お客さんインター出ましたどう行けば宜しいか?」という運ちゃんの声で目を覚まし其処からは名古屋のタクシーのナビゲーターとなる。
慣れた地元の案内故間違うことなく自宅までたどり着く。
支払いの金額を聞いたが「何とか払える金額」で無事自宅にご帰還。
考えてみると今と違い、この頃は痛いが払えるだけの札が財布に入っていました。
今のようにタクシー代が安くなっておらず結構な金額であった。
しかしこのタクシー代は会社に請求するわけには行かないので、今まで自分で払った最高のタクシー代である。

これからもこれ以上払うことは無いでしょう。
これは記憶喪失ではなく単に酔っ払っていたのと寝ぼけていただけの話ですが
私の場合は帰趨本能の方が強かったみたいです。

教訓「帰趨本能は高くつくのでほどほどに・・・」




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1 コメント

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Unknown (033)
2006-04-24 20:54:17




割り勘のキャッシュ出したのも判らない

出してないのかも不明のときがあるようで

困ったことです



そんなことがハッキリしないのに

家にたどりつく



家の匂いがあるのです



有難いのやら 有難くないのやら

チンプンカンプン



でも ヤッパリ 家の匂いに感謝しています



            ホナ
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