北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

本 -004- :20世紀の歴史-極端な時代-(E・ホブズボーム)

2009-07-25 03:18:43 | 書評・映画評など
[この記事は Doblog に 2005/08/12 08:37:17 付で載せていたものです]

ちょうど1年前に読みました.
日経新聞の書評を読み,読んでみる気になった本です.

もとは文科系オヤヂですが,歴史は苦手です.
記憶力が悪く人名・地名・年代などが頭に残らず,
読みながら忘れていくような有様なので,
詰め込み式が中心だった社会科(地理とか歴史とか)は敬遠してきました.

そんなオヤヂが感銘を受けたのは,
著者が生きてきた時代を歴史家としての視点で書かれていたこと.
私がイメージしている歴史(の教科書)とは全く違っていました.
歴史家が書いた同時代の思想史のようでした.

著者は自らを共産党員だと書いています.
共産主義に目覚めて,現実世界では共産主義がその理想を実現できず,
衰退していく様を見ながらも,共産党員の立場を放棄しない,
この老歴史家の姿にも感銘を受けました.

歴史家は複数の視点で,彼の同時代を見ています.
通史ではなく,思想,戦争,経済,芸術文化のように切り口を変えて
彼の生きてきた時代を綴っています.

・・・今にして思えば,学校で教わった歴史は
(熱心な生徒・学生ではなかったにせよ)生きた歴史ではなかった.
授業も,自らの眼・声の授業というより,
先人たちの残したもののコピーを伝えていたように思います.
学生もそれを覚えてペーパーを作る・・・借り物の歴史.

あっ,また脱線しました.
1年経ち,かなり印象が薄れてきています.
再読しようと思います.

--------------------------------------
書名 :20世紀-極端な時代- (上・下)
著者 :エリック・ホブズボーム [訳]河合秀和
出版社:三省堂
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ペルセウス座流星群を観よう! | トップ | MBSA version 2 : セキュリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書評・映画評など」カテゴリの最新記事