
[この記事は Doblog に 2005/08/12 08:37:17 付で載せていたものです]
ちょうど1年前に読みました.
日経新聞の書評を読み,読んでみる気になった本です.
もとは文科系オヤヂですが,歴史は苦手です.
記憶力が悪く人名・地名・年代などが頭に残らず,
読みながら忘れていくような有様なので,
詰め込み式が中心だった社会科(地理とか歴史とか)は敬遠してきました.
そんなオヤヂが感銘を受けたのは,
著者が生きてきた時代を歴史家としての視点で書かれていたこと.
私がイメージしている歴史(の教科書)とは全く違っていました.
歴史家が書いた同時代の思想史のようでした.
著者は自らを共産党員だと書いています.
共産主義に目覚めて,現実世界では共産主義がその理想を実現できず,
衰退していく様を見ながらも,共産党員の立場を放棄しない,
この老歴史家の姿にも感銘を受けました.
歴史家は複数の視点で,彼の同時代を見ています.
通史ではなく,思想,戦争,経済,芸術文化のように切り口を変えて
彼の生きてきた時代を綴っています.
・・・今にして思えば,学校で教わった歴史は
(熱心な生徒・学生ではなかったにせよ)生きた歴史ではなかった.
授業も,自らの眼・声の授業というより,
先人たちの残したもののコピーを伝えていたように思います.
学生もそれを覚えてペーパーを作る・・・借り物の歴史.
あっ,また脱線しました.
1年経ち,かなり印象が薄れてきています.
再読しようと思います.
--------------------------------------
書名 :20世紀-極端な時代- (上・下)
著者 :エリック・ホブズボーム [訳]河合秀和
出版社:三省堂
ちょうど1年前に読みました.
日経新聞の書評を読み,読んでみる気になった本です.
もとは文科系オヤヂですが,歴史は苦手です.
記憶力が悪く人名・地名・年代などが頭に残らず,
読みながら忘れていくような有様なので,
詰め込み式が中心だった社会科(地理とか歴史とか)は敬遠してきました.
そんなオヤヂが感銘を受けたのは,
著者が生きてきた時代を歴史家としての視点で書かれていたこと.
私がイメージしている歴史(の教科書)とは全く違っていました.
歴史家が書いた同時代の思想史のようでした.
著者は自らを共産党員だと書いています.
共産主義に目覚めて,現実世界では共産主義がその理想を実現できず,
衰退していく様を見ながらも,共産党員の立場を放棄しない,
この老歴史家の姿にも感銘を受けました.
歴史家は複数の視点で,彼の同時代を見ています.
通史ではなく,思想,戦争,経済,芸術文化のように切り口を変えて
彼の生きてきた時代を綴っています.
・・・今にして思えば,学校で教わった歴史は
(熱心な生徒・学生ではなかったにせよ)生きた歴史ではなかった.
授業も,自らの眼・声の授業というより,
先人たちの残したもののコピーを伝えていたように思います.
学生もそれを覚えてペーパーを作る・・・借り物の歴史.
あっ,また脱線しました.
1年経ち,かなり印象が薄れてきています.
再読しようと思います.
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書名 :20世紀-極端な時代- (上・下)
著者 :エリック・ホブズボーム [訳]河合秀和
出版社:三省堂