本 -005- ：郵便番号はなぜ４桁なのか？（岡嶋 裕史）

［この記事は Doblog に 2005-09-23 11:39:17 付で載せていたものです］

世界には，たった２種類の人間しかいません．
すなわち，活字好きの人間とそうでない人間です．

私の斜め前に座っている，今年で入社３年目の彼女は，
どうしたものか活字が嫌いです．
本人は読書の習慣がないと言います．
しかしながら，組合（労組）のパンフなどは熱心に読んでいます．
ボーナス前には労使間協議のことが書かれたりしているので，
読むインセンティブが働くのでしょう．
興味があれば活字嫌いを公言する人でも活字を追うわけです．

さて，個人情報保護法が施行されてから
セキュリティ関連の書籍やセミナー／講座などが花盛り．
コンピュータウイルスやスパイウェアも一向に衰える様子がなく，
あるいはＯＳなどのセキュリティホールも次々と発見されています．
書店に行けばセキュリティ関連の本がたくさん並んでいます．

私個人はブッキッシュ（bookish）な人間なので，
何をするにも活字から入っていくのが常です．
セキュリティ関連の書籍もたくさん読みました
（覚えるのが苦手で頭の中に定着したとは言い難いですが・・・）．

先日の長野県出張の前にも一冊仕入れて持って行きました．
特急電車に乗っている２時間のうち１／４は読書．
座席の位置によっては１／４を車窓の景色眺め，
残り時間は睡眠と決めていました．

そこで読んだのが
「暗証番号はなぜ４桁なのか？－セキュリティを本質から理解する－」
（岡嶋裕史，光文社新書）です．

事例／喩え話が豊富で，語り口が軽妙で，
この本なら冒頭の彼女（斜め前に座っている子）にも読破できると思いました．
・・・連休明けに渡すつもりです．

活字好き／活字嫌い，あなたがどちらに属するのかは分かりませんが，
もし後者であればこの本はオススメです．
活字に親しめて，セキュリティにちょっと強くなれるはず・・・
活字好きならば，やはりお試し下さい．