
1942/8月7日 ガダルカナルに上陸する米軍海兵隊
1942/S17年 荷風64歳
以下 ▷は該当月の戦況など~何れもNHKアーカイブス動画にリンク
以下 ▷は該当月の戦況など~何れもNHKアーカイブス動画にリンク
07/07 腹痛治らず病院に行き 検査と治療の為入院 11日午後に帰宅
07/28 向島から寺島町を歩く 「濹東綺譚」を書いてから6年が経つ
08/12 灯火管制 夜空に頻りに飛行機の音が響く
08/27 電車内で元タイガーの女給と会う 伊太利大使の妾になったはず
30代半ばになるが20代半ばに見える 西銀座の酒場勤めとか
境遇や時代の変化に心を労するふうもなく・・・無智の女ほど強い者はない
09/08 人の話で 憲兵が土地を安く入手とか職権乱用とか聞く
09/29 10日間ほど両脚両腕麻痺して起き伏しや歩行が不自由
診察受けるが病因不明・・・終局近いか 乱世に死は救いの手 喜んでいい
09/30 文房具の店 墨が品切れの由
10/01 広告にソロモン海戦記・陸軍大将講演会などあり
停車場入口に「弾丸債券」というものを売る小役人が通行人を呼び込む
(欄外朱書)「都」「国民」の2新聞併合して「東京新聞」となる
10/11 時間の呼び方が午後1時を13時 2時を14時と軍隊風になるという
11/12 政変以来 文壇より引退同様となって来客も無し 最も喜ばしい
11/24 かつてなく晴天続く 乱世のさま忘れ人間生命の嬉しさを味わう
12/05 夜酔客の話 日本橋高島屋で奢侈禁制の金銀縫取の呉服買い上げ
刑事調べたところ東条首相の妻女と解る そのまま手を引いたとか
12/12 出版社より 小篇「軍服」の掲載中止の知らせ
・・・開戦から1年経ち 雲行きが怪しくなってきた所で今日は終わり
明日またお会いしましょう
[Rosey]