遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

「反骨・気骨のジャーナリストたち~#10・石橋湛山その2<明治神宮建設ほか>」

2024年06月15日 | 人物
明治神宮鎮座祭 1920/T09年

東京都知事よ! 神宮の森の再開発はどうなってるのか?
地下水の汚染地域もあるというではないか?
今も超高層ビル作りなんという愚かな行政能力しかないのか?

・・・現代文で書いていたら、内容も現代の問題になってしまった。
もう一度、湛山本来の原文に立ち戻って、書き直す。

愚かな明治神宮建設~「東洋時論」1912年9月号より
”東京市長の阪谷某が明治神宮の建設に奔走している。
政治家、実業家、学者、官吏、一般市民も、すべてが狂奔している。
先帝を記念するというなら、ケチ臭い木造石造の神社などを建てるより
ノーベル氏にあやかって「明治賞」あるいは「明治基金」を作ったらどうか。
その方が人心を新たにし、世界の平和・文明に遥かに貢献する。
「賞」は朽ちることもなく、人々の心の神殿として永遠に生き続ける。"

1915/T04年 31歳 東洋経済新報社の合名社員(※)となる
※会社経営に無限責任を持つ社員

1917/T06年 33歳 早稲田騒動で天野為之(※)派のリーダーとして活躍
 ※天野為之:当時の早大学長。彼の後任を巡って早稲田騒動が起きた。


早大革新運動総本部



1919/T08年 35歳 普通選挙要求の運動をリードする
普通選挙同盟の主宰により東京で普通選挙要求の集会(参加者5万人)とデモが行われ、副指揮者としてデモの先頭に立つ。

普通選挙要求運動デモ(日比谷公園)

1921/T10年 37歳 東洋経済新報社が株式会社に改組 取締役に選任される
一切の植民地を放棄せよ】~「東洋経済新報」7月23日号より
”例えば、満州を棄てる、山東を棄てる。
そのほか中国が我国から受けている、と考える一切の圧迫を棄て去る。
その結果はどうなるか。
また、例えば朝鮮に、台湾に自由を許す。その結果はどうなるか。
英国、米国ともに非常の苦況に陥るだろう。
なぜなら、彼らは日本にのみこのような自由主義を採られては、
世界に於けるその道徳的地位を保てなくなってしまうからである。
その時には、世界の弱小国は一斉に我国を信頼することだろう。
インド・エジプト・ペルシャ・ハイチその他の列強属領地は、一斉に、
我々にも自由を許せ、と騒ぎ立つだろう。
ここに即ち「身を棄ててこそ」の面白味がある。”

・・・国を挙げて列強の仲間入り、という時代に、こんな人がいた!
それでは、今日はここまで。それでは明日またお会いしましょう。
[Rosey]